come into flower～Eustoma～vol.3 (ページ18)

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テギョンの彼女？ページ18

Minjun side

作業を終えて

マンションに帰ると

うちのバンから女性。

だれ？

歩くペースを落としてバンに近寄ると、

女性のあとから

ドンっと

テギョンが出てくる。

お？テギョンの彼女？

同じような格好してて

仲良いじゃん。

ちょっと面白そうで

重かった足取りが軽くなって

駆け寄って近づいた。

「や〜テギョナ、誰？あれ誰？」

彼女だろ、って期待して聞いてみる。

「おーミンジュン、」

女の人から

結構な距離をとってるテギョンに

肩を回した。

「Aさん、ジュノの彼女」

「え？」

なんでお前と一緒に？

変な組み合わせに

サングラス越しにテギョンの顔を見てると

テギョンが答えた。

「さっきまで撮影で一緒だった。ジュノが連れてきて欲しいって、それで、」

「え！？ジュノが？！」

歴史的な出来事だと思った。

ジュノはいつも周りを見てて、

絶対無理はしない。

そんなジュノは初めてだ。

もしかして、何か考えがあるんじゃないかと思った。

テギョンと歩き続けると

エレベーターの前で待つAさんが

こちらに気づいた。

「あ、今晩は」

「今晩は〜・・・」

エレベーターの前で止まると、

Aさんは丁寧に頭を下げる。

益々、

テギョンとファッション系統が似てて、

テギョンの全身を

上から下まで見て、

いやでも、

よく見るとAさんはオシャレだ。

モデル、って言ってたっけ？

きっと素敵な彼女なんだろうと思った。

「あ、ミンジュンさん、これ、先日はお世話になりました」

両手いっぱいに待った同じような紙袋の一つを、

Aさんが両手で差し出す。

「え〜なになに。」

「お礼です、カムバック中にでも食べてください」

回してたテギョンの肩から手を下ろして

贈り物を受け取り、

すぐに中身を確認する。

「わ〜ナッツとハチミツ〜ありがとうございます」

何故この組み合わせかわからなかったけど、

プレゼントは嬉しい。

丁重に頂いた。

エレベーターに3人で乗り込んで、

テギョンも同じ袋を持ってることに気づいた。

コソーーーっと中身を覗くと、

テギョンはAさんに聞こえないように、

"「同じものだ。」"と

口を動かした。

じゃあAさんが持っているのは、

全部同じものだ、

あ、でも、

一つだけ小さなリボンが付いている袋がある。

"特別なお礼"

ジュノへのプレゼントかなぁ〜

そう思った。