come into flower～Eustoma～vol.3 (ページ2)

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落ち着いた声。ページ2

Aside.

打ち合わせ終わって

電話から聞こえた声。

ｼﾞｭﾉ『おめでとう。』

少し低いめの落ち着いたジュノの声を聞くと、

やっぱり嬉しくて

社長が居ても、泣いちゃった。

そんな私を見て、

社長とイネさんは席を立つ。

「・・っ！うん・・はあ。(笑)ありがとう！」

絶対、駄目だと思ってたこの仕事は

私が精神誠意掛けてたから、

やっぱり嬉しくて笑う。

ｼﾞｭﾉ『何か・・お祝いしよう。』

嘘・・！？

A「うん！してくれるの？・・はあ。(笑)嬉しい・・嬉しいよ、ホント・・。」

ｼﾞｭﾉ『泣くなって。(笑)』

A「んーーだって！(笑)・・絶対落ちると思ってたからー・・いま、夢を、見てる気分なの・・っ」

ジュノなら、分かってくれるよね？

私がどれだけ

したかった仕事知ってるだろうし・・・

それに、ユリムさんの書いたお話を演じれるの・・

私にとっては、

本当に凄いこと・・・

感極まってると、

やっぱりジワジワ涙が来た。

ｼﾞｭﾉ『現実だろ・・Aが頑張ったから、叶った夢だろ？』

うんうん・・

「ジュノが居るから、私頑張れたの。感謝してます・・」

ジュノの存在は

私には

無くてはならない存在。

目標にもなり、

友人にもなり、

離れてても、

いつも

安堵や信頼がある。

いつもなら言えない

ほんの少し恥ずかしくて

照れる言葉を、

今なら

言えそうだった。

「ありがとう・・いつも私のそばに居てくれて・・。」

『何だよ(笑)止めろよ・・(笑)』

ジュノも照れてるけど、

わたしも、本当は照れてる・・//

でも、

「・・いつか、また・・ジュノと一緒に仕事出来るかな・・」

『そうだなぁ・・』

数ヶ月前、テレビ局に、足を運んだ時。

ジュノと共演した番組スタッフさん達が言ってたの、

叶えばいいのに。。

結局、わたし、

あの時が

一番楽しくて、

今では、

ジュノと共に何かすることが

ちょっと難しそうで悲しくなってきた。

イネ「A、出るよ。」

ガチャ。っと開いたドアから

イネさんが車の鍵をチラつかせる。

それで、私は

いつもみたいにって気持ちが戻ってきて

ジュノと

いつも通りに電話を切った。

悲しい、なんて・・今は、

おかしいよね？

したかった仕事が

諦めてた仕事が

決まった。

不安があっても

前を向いてれば

導いてくれる人達が私の周りに居る・・

幸せよ・・