come into flower～Eustoma～vol.3 (ページ1)

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間が出来ると。ページ1

Junho side.

撮影休憩中、

Aからトークが来て

読むと

良い知らせだった。

スタジオの外に出て、

一言、

「おめでとう。」って伝えて・・

A『ジュノ・・っ！うん・・はあ。(笑)ありがとう！』

Aは

笑ってるけど、泣いてる・・・。

「何か・・お祝いしよう。」

『うん！してくれるの？・・はあ。(笑)嬉しい・・嬉しいよ、ホント・・。』

「泣くなって。(笑)」

『んーーだって！(笑)・・絶対落ちると思ってたからー・・いま、夢を、見てる気分なの・・っ』

この言葉に

何故か無性に、胸が痛んだ。

「現実だろ・・Aが頑張ったから、叶った夢だろ？」

『うんうん・・へへ。ジュノが居るから、私頑張れたの。感謝してます。』

一瞬だったけど、

Aからの感謝の言葉を聞くと

何かの間違いだったんじゃないかってぐらい

すぐに消えていった。

好き。は、ストレートに言わないクセに、

くどいぐらい

感謝の言葉と謝罪の言葉は

絶対忘れないA。

『ありがとう・・いつも私のそばに居てくれて・・。』

「何だよ(笑)止めろよ・・(笑)」

顔が赤くなって

耳も熱くなって

下を向いて、何もないところを見ていた。

『ううん、ホント・・いつか、また・・ジュノと一緒に仕事出来るかな・・』

「そうだなぁ・・」

いつか来るかなって思ってると

電話の先から

Aのマネージャーさんの声が聞こえて

staff「ジュノくん、そろそろお願い。」

ｼﾞｭﾉ「あ、はい。すぐ戻ります。」

俺も

スタッフに呼ばれた。

「じゃ、」

『うん！ジュノ、電話くれてありがとう！ジュノも頑張って！』

演技の仕事は、

魅力的な世界で

新しくて

楽しくて

勉強になる。

追われてると

何も考えずにいるのに・・・

マネ「顔に、しっかり出てるようになっちゃったな・・お前。」

ｼﾞｭﾉ「なにが。」

間が出来ると

知らず内に、考えてた。

久々にメンバーと会える現場に移動してるのに、

近頃、俺に付いてるヒョンの漏らした言葉に、

白々しくする。

「疲れや不安、全部音楽で現してたお前が、いま顔に出てる・・なあ、平気か？」

「ああ、」

演技の世界は

真新しいことばかりで必死・・

でも

いつもの場所に戻ってくると

僅かに感じたのは、小さな不快感。

マネ「もしや、ああ、テギョン・・か。」

図星だけど、返事しない。

何故か負けた気がして

嫌な気分だった。