【ツイステ×手下】先輩ヴィランは彼らに紛れる【２冊目】 (ページ20)

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フロ「ビーバーちゃんが来てくれるなら、おれぇ、頑張って料理するよ〜？」
ジェイ「ほら、Aさん。フロイドも腕を奮ってくれるようですよ。折角なのでご来店ください」
アズ「では今夜お待ちしていますね」

そう言って強引に笑顔で立ち去った三人。
来店予定だけでなく、来店日時まで勝手に決められてしまった。

ラギ「楽しみっスね、A〜？」
『僕にとって面白くない匂いがする…』

これから訪れる不穏に気が滅入るも、社畜精神でタダでは帰らないと気合いを入れる。

ラギ「……」

そんなAの隣で、先程までAの肩に触れていた手を見つめるラギー。ムズムズとする気持ちを見て見ぬフリをしてまた”彼女“の隣を歩く。

・・・

周りからの浴びる様な視線に落ち着かないラギーと平然とするA。
そんな二人の元に気配を消した狩人が近付いていた。

ルーク「ボンジュール！本の君(ロア・ドゥ・リーヴル)、ムシュー・タンポポ！」
『うあっ』
ラギ「ルークさん？！」

突如、視界に入ってきたブロンドの狩人に二人は目を丸くする。

ルーク「ふむ……なるほど……。トレビアン！君の美しさは性別をも凌駕してしまうんだね！」
ラギ「そんな言葉さっきも聞いたな」

Aにとって当たり前の褒め言葉を浴びせられると、優雅にこちらに歩いてくる生徒に気が付いた。

ヴィル「これは……、噂以上ね」

そんなことを呟いてAの前で足を止めるヴェル・シェーンハイト。

ヴィル「A、話は聞いたわ。これ、見繕って来たから着なさい」

ヴェルの手に握られていたのは至って普通な制服……のように見えるが、よく見ればズボンではなくてスカートだ。

ルーク「折角だから可愛らしい格好をした君が見たくてね！ヴィルとクルーウェル先生が用意してくれたんだ」

性別が女性になった説明は省けるのだが、なんとも話が早過ぎて怖い。

『……学園に女子の制服なんてありましたっけ？』
ルーク「特注さ」

特注と口にするルークの笑顔はとても眩しい。
その後は言わずもがな、有無を言わせないヴィルによって着替えさせられ、より一層視線が増えるAなのであった。