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「精一杯出し切りましょう。
僕たちは、もっと上にいるべき人だって、
愛する国民プロデューサーに分からせよう！」
冬馬の掛け声で円陣を組み、気を引き締めた。
『…………っ、』
練習では何ともなかったのに。
どうして、俺は。いつも神様に見放されてる？
音を外してしまってあり得ないミスをした。
どうしよう、頭が真っ白になる。
痛みが強くなって、立ってるだけで精一杯。
いつの間にこんなに悪化してたんだろう。
ちゃんと薬は飲んだのに。
……今こそ、効果を発揮してくれないと。
悔しい。自分がステージを壊した。
…情けなくて、消えたくなった。
『………ご、めんっ、』
Dクラスと言い渡された時のように怖くなって、
震えが止まらなかった。
何と言えば良い？
もう一度やり直すことなんて出来ないのに。
「Aっ！！！」
『……ま、さや、』
「歩ける？」
『だ、いじょうぶだよ。』
「…部屋に戻ろう。頭痛薬あるんだよね？
俺、着いていくから。スタッフさんにも言っておいてくれる？」
その気遣いがありがたかった。
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VBS - この度は完結おめでとうございます。黛くんの心情がとても丁寧に描写されていて読み進めるたびにデビューできなかった他の練習生とリンクし最終話近くから涙が止まりませんでした。素敵な作品をありがとうございました。 (2021年7月1日 23時) (
レス) id: 48e5768325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時間 | 作成日時：2021年7月1日 15時
