最終話 ページ25
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【INI 3枚目シングル
「Dear」初披露へ】
「それではこの曲の見所を教えてください。」
「はい、大切な人にメッセージを贈る、そんなテーマの曲なんですけども、
サビの部分に翼を表現する振り付けがあるので
そちらを見ていただけると嬉しいです。」
「今一番この曲を贈りたい人は居ますか？」
「どっちかというと、この曲も、プロデューサーの皆さんとメンバーが初めて共同で作り上げていて。
ある人に、贈りたくて、歌詞を書きました。
僕たちの、大切な仲間です。
会えなくても、想っているよ、という意味を込めました。」
Aへ。
デビューして1年と少しが経ちました。
そっちはどうですか？快適ですか？
合宿中にずっと食べたいと言っていたモノは全部お腹一杯に食べれていますか？
Aくんが幸せなら、凄く嬉しいです。
僕たち、ついに色んな番組に出演しています。
憧れだった、大きなステージで輝けています。
Aくんも見てくれてると嬉しいなぁ。
デビュー公約でお前のことを想って
この曲を書きました。
あ、別にラブレターとかじゃないからな!?
ただ、形に残したかった。それだけだから。
会いたいなぁ、とふと思うこともあります。
Aくんが恋しいです。
届いてるかな？聴いてくれてたら、嬉しいな。
"『………聴こえてるよ。ありがとう。』"
そう言って、優しい声で君が告げた。
【完】
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VBS - この度は完結おめでとうございます。黛くんの心情がとても丁寧に描写されていて読み進めるたびにデビューできなかった他の練習生とリンクし最終話近くから涙が止まりませんでした。素敵な作品をありがとうございました。 (2021年7月1日 23時) (
レス) id: 48e5768325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時間 | 作成日時：2021年7月1日 15時
