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「____いつでも、諦めない練習生です。
コンセプトバトルでは、見事1位のチームで輝いていました。」
「Aくん?」
「え、そうじゃない?」
『…違うよ。』
残れるわけがない。
ポジションでも失敗してしまったし、
コンセプトは、少しは輝けたと思うけれどそれでも、まだまだ目標には及ばなかった。
「いきなりスマイル、黛A!」
……14位。
今までで、一番最高の順位。
胸が熱くなって、どうしようもなく嬉しくて。
久々に、心が笑ってる。
「自分は、絶対に残れないと思っていたんですけど、すごく、ここに立てて嬉しいです。
まだまだ諦めません。絶対にデビューします。
誰よりも、その意志を強く持って、これからも
走っていきたいと思います。
僕を応援してくださったすべての方に、感謝を申し上げます。
後もう少しだけ、一緒に歩いてください。
ありがとうございました。」
お守りをぎゅっと、握って
高い席から見える景色は、綺麗だった。
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VBS - この度は完結おめでとうございます。黛くんの心情がとても丁寧に描写されていて読み進めるたびにデビューできなかった他の練習生とリンクし最終話近くから涙が止まりませんでした。素敵な作品をありがとうございました。 (2021年7月1日 23時) (レス) id: 48e5768325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時間 | 作成日時:2021年7月1日 15時