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『……緊張する。』
第二回の順位発表式。それは、また共に歩むメンバーが余儀なく減ってしまうことを意味する。
今回残れるのは、グローバル枠を含めた21人。
少なすぎる。
ゲリラ順位では、19位とかだったし。
正直残れるか不安だ。
…もしここで、脱落となったら。
それはそれで、夢を絶たれるのも怖いな、なんて。
このトレーニングセンターに居るのが
今の日常になりつつあったから、
逆に去る姿を想像できなかった。
「あ、Aくん。」
『よっつ。』
「…頑張りましょうね。」
『……うん、ミサンガ良いなぁ。お守りか。』
阿部ちゃんが、DUの皆にプレゼントしたらしい。
「お守り欲しいわけ？」
『…うっわ、出たよ…、』
「貸してやろう仕方がないから。
ワイシャツの下、着けろよ。」
…風呂栓ネックレスなんて、大したお守りに。
なるんだから、不思議でたまらなくなっちゃうんだよな。
『……さんきゅ。』
「おー。…礼は、終わってから死ぬほど抱き締めてやるから要らない。」
『何だそれ。』
次のステージへの道が、どうか。
開かれますように。
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VBS - この度は完結おめでとうございます。黛くんの心情がとても丁寧に描写されていて読み進めるたびにデビューできなかった他の練習生とリンクし最終話近くから涙が止まりませんでした。素敵な作品をありがとうございました。 (2021年7月1日 23時) (
レス) id: 48e5768325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時間 | 作成日時：2021年7月1日 15時
