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『理人、』
「……Aくん。」
リーダーを務めることになって、責任を重く感じている理人が廊下で座り込んでいるのを慰めに行くと、目を真っ赤にして振り向いた。
『…大丈夫だよ。理人頑張ってるの、俺たちが一番よく知ってる。』
「…全然ダメっすよ。」
『そんなことないよ…。』
「なんで…俺には出来ないんだろう。」
"どうして、俺なんだろう。
俺、何か悪いことでもした？
ただ、普通を望むのでも許されない？"
「……Aくん？」
『あ…、』
「どうしたんすか？」
ダメだ。考えないって決めたのに。
羨ましくて
消えたくなくて
『…ごめ、理人。もう休みな。
ゆっくり寝てリフレッシュした方が良いよ。』
「ん、そうだよ。今日はゆっくり休め。」
『……西か。』
「ん。」
後ろを向いたら、泣いてる理由を聞かれる。
「……で、お前は何抱え込んでんのかね、黛クン？」
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VBS - この度は完結おめでとうございます。黛くんの心情がとても丁寧に描写されていて読み進めるたびにデビューできなかった他の練習生とリンクし最終話近くから涙が止まりませんでした。素敵な作品をありがとうございました。 (2021年7月1日 23時) (
レス) id: 48e5768325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時間 | 作成日時：2021年7月1日 15時
