Siblings：16 ページ17
結局、メイドのお仕事は
昨日あった一度きり
折角採用してくださった店長には面目無くて早速翌日に謝罪の電話をした所「親御さんの許可が降りなかったんなら仕方ないよぉ」と快く承諾された
…親御じゃなくて兄なんだけどね
とは流石に言わないものの、1日しか関わっていないが良い上司に恵まれたなぁとは思う
お詫びも兼ねて今度は客として通ってみよう…なんて物思いに耽っていたら、キュッと腰辺りが締められる様な感覚に見舞われた
「何考えてるんだ」
「昨日のことだよ」
「…やっぱり彼処で働きたかったのか」
私の腰をがっちりホールドしてお腹に頬擦りをかましてくるのは、言わずもがな我が家の大黒柱・零にぃだ
因みに今は仕事を終えた彼と、いつも通りリビングのソファでまったり寛いでいる最中
「客の殆どが男なのに」と呟く兄は不機嫌そう…というよりかは不安気な面持ちで此方を見上げている
全く、どこまで心配性なんだか
もう三十路も手前だと言うのに、相変わらずの過保護っぷりを発揮する零にぃに苦笑が溢れる
それを呆れからくる苦笑と取ったのか、彼は今度こそムスッと仏頂面になり抱擁する腕の力を強めた
「っ零にぃ、痛い」
「…Aは柔らかいな」
「へっ？話の流れ…」
「昨日、誰にも触らせてないよな？Aは俺のなんだから」
そう言って疑念の視線を寄越すと
彼は骨張った親指の腹で、私の唇を緩くなぞった
真摯に見つめられ、その瞳は優に私が自身のモノであると主張している
少しだけゾクりと背徳感に身を震わせたのち
何を馬鹿な、とすぐ様小さく被りを振って平静を装う
「お触り厳禁だからそれはないよ」
「うん、でなきゃ本気で叱ってた」
私の返答に、彼は露骨に表情を和らげる
ちょっと機嫌も良くして更に密着度も上昇
それに小さく笑って「でも」と切り出す
「俺の "妹" 、でしょ？」
どれだけ愛情持って身を案じられても
所詮私は "兄のもの" にはなれない
言うが否や、私の背を撫でる手がピタリと止まった
けれどそれも一瞬で
兄はむくりと上体を起こし、妹の両頬に掌を添える
「そうだな…。俺のA、だな」
「…はぇ？」
そうして緩やかに上を向かされ
キラキラ美しく輝く翡翠の宝石が視界に入り
「ッ…」
噛みつく様なキスを落とされた
「んん〜っ」
段々息が苦しくなってドンドン兄の胸板を叩くと、物凄く複雑そうに表情を歪めてから頭を撫でられた
続く (更新停止中)
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アミ - すごく面白かったです!更新頑張って下さい! (2020年4月27日 13時) (
レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ(プロフ) - RURUさん» 大変お待たせしました！( ；∀；)安室さんの職業的にも中々発展しにくい2人ですが、兄の方はどうも我慢強く無いらしくて…笑 はいもちろんハッピーエンドにさせて頂きます！！(*^▽^*)♪ (2018年7月27日 2時) (レス) id: d3db016fb1 (このIDを非表示/違反報告)
RURU - 安室さんと禁断の恋！ハラハラやドキドキが止まりません笑笑！2人の恋を応援したいのに…私もイケない人かも！2人の幸せを祈っています！クライマックスは、ハッピーエンドを希望しても良いですか？ (2018年7月13日 19時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ(プロフ) - RURUさん» RURUさんいつもありがとうございます(*≧∀≦*) 兄妹フェチなので妹溺愛系とかほんと好きなんですよ笑 同士がいて嬉しい限りです(*´∀`)♪ はいっ頑張りますね！！ (2018年7月11日 23時) (レス) id: d3db016fb1 (このIDを非表示/違反報告)
RURU - 安室さんにあんな事されてみたい！妹ちゃんが羨ましい…しかも、妹を溺愛してる安室さんなんてレアで顔のニヤケが止まりません！笑続きがとても楽しみなので頑張って更新して下さい！ (2018年7月11日 16時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピッピ | 作成日時：2018年7月1日 23時
