【歌い手】ぬこの恩返し【そらまふ】 (ページ4)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:1,236 hit

03 ページ4

ちゅっ、ちゅ、ちゅぅ…

『ん…？』

両方のほっぺに何か柔らかい感触がして、
目を開けようとした

けど。

『んぁ、まぶし…』

そっか、床であのまま寝ちゃったのか…
電気つけっぱなしだ、起きな…、きゃ、

でもなかなか頭が起きなくて
浮上した意識がまた沈みそうになったとき、

〝ふふっ、眠そうな顔も可愛いなぁ～〟

〝早く起きないと襲うけど…、いいの？〟

高くて可愛らしい声と
低くて色っぽい声がした、気がした。

それに。

『ん…？あれ、？』

身体を起こそうとしても、動けない
寝返りを打とうとしても、動けない

そう。
まるで、何かに抱きしめられているかのように。

『ん…、？』

やっとのことで目を開けたとき、

『っ、？！』

私の目の前には、

「あっ！やっと起きた～！おはようっ！」

「ぶっ、何だよそのマヌケな顔」

『えっ…？』

2人の、見知らぬイケメンがいました。