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Prrrrrr…
どこからか携帯の着信音。
そういえば寝室に置きっぱなしだった、と
腰を上げる。
手にする前に切れてしまった電話。
履歴を確認してかけ直す。
『もしもしー何？』
EH“寝てた？”
『んーん、起きてたけど』
EH“なんで出ないの”
『寝室に携帯置きっぱで
すぐかけ直したじゃん』
EH“まぁいいけど”
『で、何？』
EH“まだ？”
『何が』
EH“まだ仲直りしてないわけ？”
『仲直りも何も…』
EH“慣れないことすんなって
もうわかっただろ？お互い”
『何がわかったのよ…』
EH“わかった、1回来て？”
『どこに』
EH“ここに”
『嫌』
EH“来ないなら押し掛けるぞ”
『…』
EH“手遅れになる前に、
ちゃんとしろって、な？”
『…わかった』
電話を切って、出かける支度を始める。
行きたくないはずなのに
何だか心は少し弾んでいて、
期待なんかしてないはずなのに
何故だか急ぎ足になる。
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作者名：miffy
| 作成日時：2015年9月5日 2時
