Lovely Days with EUNHAE (ページ1)

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いつまでも君の横でページ1

ぽつぽつぽつ、
窓に雨粒が当たる音
ザーザー、
地面に雨が降り注ぐ音。

会社を出たときはまだ降ってなくて
どうか家に着くまでは、という
小さな願いも虚しく
電車に乗ってすぐに土砂降りとなった。

傘持ってないのになぁ。
コンビニで買わなきゃかなぁ。
タクシー乗っちゃおうかなぁ。

憂鬱な気分になりそうだけど
意外とあっけらかんとしていられるのは
今日が金曜日だからだろう。

明日は一日お休みだから
こんな雨くらいどうってことないのだ。

最寄り駅に降り立っても
まだ雨脚は弱まっていない。

『タクシー乗っちゃお』

まだ早い時間だから
タクシー乗り場も混んでいない。
急いでタクシーに向かおうとしたとき
視界に見慣れた車が入った。

タクシーへ向かっていた足をそちらに向け
窓から中を確認すると
中には携帯をいじっていて
私に気付いていない彼。

ガチャッ

助手席のドアを開けると
びっくりした顔。

EH『びっくりしたぁ！』

『ちゃんと見てなきゃだめじゃん
タクシー乗るとこだったよ』

EH『あはっ、そうだね
よくわかったね』

『ね、私もよくわかったなって思った』

クスクスっと笑うと
思い出したようにタオルを渡された。

EH『はい、濡れただろ？』

『ありがとー
さっすがぁ』

わかりやすいお世辞だが
ヒョクの顔は満足そう。

スンッとタオルの香りを吸い込むと
ヒョクの匂いがする。

EH『なんだよー
使ってないやつだよ！』

『何にも言ってないじゃん』

EH『臭くないか確認したんだろ－？』

『違うよー！
ヒョクの匂いだ～と思って』

EH『えーい…』

照れて手で口元を隠す彼を見て
私も笑顔になる。

EH『なぁ』

『んー？』

EH『ちょっと走らせて帰ろう』

『雨のドライブ？』

EH『そう
明日休みだしいいだろ？』

運転しながら話す彼は楽しそうだ。

『うん、もちろん』