Eunhae ...mistake... (ページ12)

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雨と涙。ページ12

DHside～

まだ誰も居ないリビングを通って、出かける事にした。
というか逃げたかったんだ。ひょくと同じ場所に居ると重い罪悪感に苛まれるから。
今はちょうど、雨だし‥雨の中なら俺、別に泣いても良いでしょ？被害者面するなって感じだけどさ、俺だって泣きたいんだよね

KH『ドンヘひょん』

驚いて振り返ると

DH『‥キュヒョナ？』

何故だかキュヒョナが俺の後ろに立っていて。こんな早い時間にどうしたんだろ‥

KH『何処か行くんですか』

DH『ん、あぁ。気にしないで、少し出かけるだけだし』

自分なりに出来る精一杯の笑顔で答えた。
本当の事を言うと今日は一日居たくない。それに出かける本当の理由も言えないんだけど。

KH『‥雨降ってるからですか？』

DH『え？』

なんだよキュヒョナ、お前は心が読めるの？それとも雨の中行くなんて馬鹿ですね、なんていつもみたいに罵るの？笑

KH『木の葉を隠すなら森の中、って言葉ありますもんね』

DH『‥？』

KH『あ、すみません分かりませんでしたか？笑』

やっぱり罵りやがった‥確かに分かんないけど←

KH『涙を隠すには、雨のせいにするしかないですよね』

‥分かってたのかよ。なんか一気に泣きたくなってきた。

DH『別にそんなわけ、じゃ』

喉詰まってきた‥やば、此処では泣きたくないのに

KH『止めませんから、行ってください』

心なしか切なそうに微笑んでキュヒョナはそっと呟いた。

DH『‥ごめん』

KH『早く行かないとメンバー起きますよ？早く行ってください』

廊下の方を見て誰もいない事を確認しているキュヒョナ。
なんでこいつはこんな事してるんだろう‥

DH『‥なぁキュヒョナ』

KH『なんですか』

DH『なんでお前は俺の事止めないの？』

ちょっとした好奇心、というか気になったから聞いてみた。
すると苦しそうに少し顔をゆがめたキュヒョナ

DH『‥どうした？』

KH『‥同じだから、ですよ』

DH『おなじ？』

壁を見つめるキュヒョナは何処となく悲しみを帯びていて。ただ俺は見つめる事しか出来なくてその様子をじっと見ていた。

KH『‥ひょん、早く行ってください。だれか来ちゃいますよ。それとも引き留められたいんですか貴方は？』

突然いつもみたいに黒い笑みを浮かべる。こいつ‥心配して損したな

DH『わーかったよ、ありがとキュヒョナ』

同じって‥何が同じなんだろうか
あいつのあんな顔は初めて見たな‥。気になりつつ玄関をそっと出た。