ストロベリーシンドローム

すごいね ページ37

SM「煩くてごめんね…いつもこんな感じだから気にしないで？」

「あ、はい。ありがとうございます」


 
 
私がそわそわしてるの気付いてくれたソンミンさん。
安心させるように微笑むと、メンバーの話しとか今回のダンスはライブ用だとかいろいろ喋ってくれた…


優しい人だな。
きっと人の心の動きに敏感なのかも。


 
談笑してたら急に大きな音で音楽がかかったかと思うと、みんなが一斉に踊りだした。


素人目から見ても分かる
ヒョクはダンス担当なんだね


生き生きとした動きに、真剣な眼差し…踊るのが好きだって、全身が言ってる


 
 
 
圧倒されて、隣のソンミンさんを見ると…彼もまた真剣な表情でみんなを見つめていた。


見学の理由は分からないけど、今練習に加われない分を目で記憶するように動きの確認をしてるみたい。


 
 
 
“ウニョクって凄い”


 
 
 
今日何度か思ったこと。
口に出せば、またさっきみたいにヒョクが切なそうな顔をするから言えないけど……


 
 
なんか…とんでもない人と付き合ってるのかも。
今更ながらちょっと実感。


 
 
KH「ヒョンは見学ですか？へー(笑)」

SM「あー、あはは。いいの。幸せだから！みんなには内緒ね？」

KH「腰が使い物にならないんじゃしょうがないですもんね？」

SM「な！？…そーいえば、キュヒョナ最近ペット飼い始めたんでしょ？Aさんトリマーだって(笑)」

KH「・・・・・」

「あ、ワンちゃんですか？ネコちゃんですか？」

KH「・・・・メス」


 

 
 
なんだかブスッとした顔で答えるから、それ以上聞けなかったけど…ソンミンさんは笑っちゃって大喜び。


なんなんだろう…
不思議な人達。


 
 
それぞれが休憩に入るなか、ヒョクは鏡に向かって自分の動きをチェックしてるみたい。


 
あの姿は「ウニョク」なのか「ヒョク」なのか…
ちょっと寂しい気持ちは、周りの騒がしさに笑っちゃって薄れていった。
 

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