ストロベリーシンドローム

いちごみるくキス ページ25

ごめんね…と好きだよ…の意味を込めて、そっと頬にぽっぽした。


 
そのまま、涙で濡れた瞳にもキスをする。


 
 
 
「どうしよう…嬉しい」


 
首に巻きつくように抱きつけば、私の背中をぽんぽんとしてくれる暖かい大きな手。


 
 
しばらくそうやって抱き合ってると、思い出したようにヒョクがお財布をポケットから取り出した。

 

 
私の肩越しに手元を覗き込んで、取り出したカードを私の目の前でヒラヒラと振る。


 
 
「あ、ポイント全部溜まってる！！」

EH「うん！俺これと引き換えに欲しいものがあるんだ〜」

「何？お店に行かないと渡せないよ？」

EH「欲しいものはずーっっと前から決まってる♪A！」


 


 
楽しそうに笑うから、つられて私も笑った。


 
 
 
「あはは(笑)いいの？返品不可だよ？」

EH「うん。可愛がって、可愛がって…大事にするから返品なんてしないよ」


 
 
 
キュンとするポイントを押された私は、自分から彼に口付けた。


 
今日も甘いイチゴミルク味。


 
何度も交わすキスは、いけないことをしてるみたいに私を惑わす。


 
そのうち、どちらからともなく開いた唇の隙間から器用な舌が侵入して全てを絡めとっていく。


 
 
私を貪りつくしたヒョクの唇が離れる頃には、お互いの息は上がってて…飲み込みきれなかった唾液が少し唇の端を濡らす。


 
「ヒョクのキス…すごい…上手」

EH「リョウギからお墨付きもらってるから♪」


 


 
トロンとした私の脳を一瞬で覚醒させた一言。


 
 
 
え…？誰？
男の人の名前よね…？


もしや私、、、早まった？


 
 
混乱に気付くはずもない彼は、歯茎全開の顔で笑った。


私の好きな目尻の皺も見れたし………ま、いっか！←


 
 


 
 
後から恐る恐る聞いたら、番組の企画でメンバーとキスしなきゃいけなくて…それでその相手がリョウクさんだったらしい。


  

軽いキスで、深いものじゃなかったらしいけどほっと無い胸を撫で下ろしたよね…

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