ストロベリーシンドローム

勘違い ページ24

「ヒョクチェさんも私のこと好きなの？」

 

ちょっとムッとして突き出した唇が可愛い。


 
EH「また“さん”付け」

「そこ？分かった(笑)ヒョク」


 
あ。笑った…けど照れてる。


 
EH「Aが好きだよ…結構勇気を出したんだ。そうじゃなきゃ、あんなにお店に通ってないもん」


 
 
可愛い。
今すぐにでもキスしたい衝動を必死で堪える。


 

 
「諦めなくてもいいの？私…。軽い気持ちの好きなんかじゃないよ。今ならまだ引き返せる」

EH「俺だって！！遊びで付き合うとか…そんな器用なこと出来ないよ。Aがいい…Aじゃなきゃヤダ」


 

 
まだ濡れた瞳で真っ直ぐに私を見つめてくれる。


 
 
そのまま…近づいてきた唇を掌で受け止めた。


 
「・・・じゃあ、どうして電話くれなかったの？ずっと待ってたんだよ」


 
掌から唇を離して、手の甲にちゅっとキスされた。


 
EH「…コレ見て」


ポケットから出した携帯のディスプレイ。

表示された私の番号。

 


「なに？」

EH「よく見て。ちゃんとよーく見て」

「・・・・あ！」

EH「気付いた？」

「番号……最後の一つが違う」

EH「やっぱり……」


 

 
私のせい？
彼が電話をくれなかったんじゃなくて、私が番号を間違えたからかけられなかったんだ。


 
は、恥ずかしい…


 
「ご、ごめんなさい」

EH「俺がキスしたから、嫌われたのかと思った」


 
 
拗ねちゃったヒョクは、私の肩に顔を埋めて狭い車内で窮屈そうに抱きしめてくれる。


 
サイドブレーキが邪魔←


 
「…ねぇ。そっち行っていい？」


意味が分かってなくて、不思議そうな顔をしたヒョクの手をそっと私の腰から外す。


 
 
驚いて真っ赤になった彼に構わず、向かい合わせの格好で膝の上に乗った。

いちごみるくキス→←泣いちゃった

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