# 家政婦ちゃん２ (ページ29)

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[番外編] 初めての大ゲンカ４ページ29

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JM「ジョングガ」

JK「・・・」

正直、今は会いたくない人に呼び止められた

自分でもあからさまに避けていたし。ぬなとジミニひょん

JK「なに」

JM「まだ怒ってんのか？」

だって、もう、自分でもどうやって踏ん切りをつけていいのか分からなくなってしまったんだ

結局、いつもの俺なら

気にすることないよってAぬなを慰めてあげられた

それができなかったのには、ちゃんと理由があって・・

JM「Aぬなが最近顔色悪いの、お前のせいだろ」

JK「・・わかってるよ」

JM「今回の件は、ぬなじゃなくて俺が悪かったんだ。許してやれよ」

JK「・・・そうじゃない」

JM「なにが？」

そんなことは分かってるんだ

別に、ジミニひょんが悪いわけでもAぬなが悪いわけでもない

俺はただ、ただ・・

JK「ただ・・・ぬなに相応しいのは俺じゃないんじゃないかって」

JM「・・・はぁ？」

隣でキャップにサングラスをしたジミニひょんが、Aぬなの荷物をサラッと持ってあげる。その写真をネットで見た時に思ってしまったんだ

お似合いの二人だなぁって

Aぬなの隣にいるべきは、俺じゃないんじゃないか？って

JM「お前さ、おちょくってんの？俺の事」

JK「え」

この人が怒るところを初めて見たかもしれない

ジミニひょんはどんな時も怒ったりするような人ではない

それなのに今、見たことない顔をして怒ってる

JM「お前さ、俺がAぬなに気があったの知ってるだろ？」

JK「・・・」

JM「お前は俺がどんな気持ちで諦めて身を引いたのか考えたことあるのか？」

そう言われて思った

この人はぬなの気持ちを考えて自分の身を引いた？

JM「ぬなが選んだのは完全にお前で、俺には一ミリも気がないのが分かった。だから身を引いたんだ」

このまま、良き弟で入れた方が幸せだって

そういったジミニひょんの目にはうっすらと涙が浮かんでいた

それほどまでにAぬなの事、、好きだったんだな

JM「だから頼むよ。早く、元に戻ってくれ」

俺は、そんな人たちの気持ちも知らずに

我儘に何をしていたんだ・・

JK「ごめん、ひょん・・・ありがとう」

少しだけ、前に進める気がして

強く拳を握った

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