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みんなが行ってしまった
また、広い部屋にひとり
一通りの仕事を済ませて、自分の部屋にこもった
早くしないと引き取り業者が来ちゃう
ここに来た時に捨てずにとっておいた段ボール
それを組み立てて、荷物を詰め込む
ほんとわたし、、荷物少ないなぁ
1時間もしないうちに荷造りが終わってしまって
辺りをそっと見回してみた
こうやって見れば、充実してたんだなぁ
最初は戸惑うことばかりで
彼らとどう接していいのかも不安で
それでも彼らは、、
わたしの事を家族といった
小指のリングにそっと触れて、、荷物を玄関に運ぶ
するとすぐに業者がきて、段ボールをもっていってしまった
あぁ、この時が来たんだなぁ
意外と早かったな
なんでこんなにも名残惜しいのだろう
玄関に立って、初めて来たときの光景を思いだす
わたし、幸せだったんだなぁ
いや、幸せすぎたんだ
今までありがとう。さようなら
心の中で呟いて
わたしは家を出た
＿
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作者名：な む | 作成日時：2019年1月14日 23時
