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ホビくんが
HK「完成系じゃないけど、ちょっと見てくれない?」
真剣にそう言うから
思わず、うん。と首を縦に振った
彼らのパフォーマンスを見るということ
ファンはそれをどんな思いで見るのか、、
わたしはこの瞬間、いろんな思いを勝手に背負って見ていた
とても責任のいることだと思うから
でも、、ただ、、すごい
それ以外の言葉が見つからなかった
本当に、心の底からすごいとそう思った
パフォーマンスが終わってからもしばらく、わたしは開いた口が塞がらない
ふとジョングクくんと目があって、彼は嬉しそうにこちらへ来ようとした
けど、若い女性スタッフが二の腕の辺りを優しく掴んでそれを阻止した
あ、、
え?なんで今わたし、残念とか思った?
いや、気のせいよ気のせい
ジョングクくんは苦笑いでスタッフさんと話をしている
そうか、、そうだよね
みんなカッコいいし好きになって当たり前
そう、これが普通なのよ
みんなアイドルだけど恋愛くらいする、、
なんでだろう
ズキズキと胸のあたりが痛い
JK「あの、ちょっと・・」
ジョングクくんの少し大きめの声
驚いてその方を向くと、彼はスタッフさんを押し切ってこちらに向かってきた
「え」
JK「Aぬな!」
「ん、ん?!」
突然の事にどもってしまった
それよりも、彼女の表情が気になった
彼女を介抱するようにほかの女性スタッフが集まって、こちらをギロリと睨んでる
JK「、、な、、ぬな!」
「え?な、なに」
JK「なにじゃないし。どうだった?って」
「あ、」
わたしはジョングクくんの方を向いて
「ジョングクくん」
JK「う、うん」
「すごかった・・どう言葉にしていいのかわからない。それくらいすごかった」
JK「・・ふふっ」
「なんで笑うの?」
JK「んーん、何でもない」
ありがとう
そういって彼はわたしの頭を撫でた
体育座りをしているわたしの前に、胡坐をかいて座り
ニコニコと笑うジョングクくん
髪についていた小さな綿埃が気になり
「ジョングクくん、髪についてる」
JK「え?とって」
わたしの方に少し体を傾けて
それを手で取ると
すこし顔を赤らめて笑って見せた
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作者名:な む | 作成日時:2019年1月14日 23時