30 ページ31
海賊3)え？
でも……島から逃げ出すかもしれないのに？
パディック)言った筈だぞ。
私の白狼ちゃんはそう簡単に外へは逃げ出せん。
一人では逃げられんのだよ、あの女はな………
海賊2)もし、誰かが手を貸したとしたら？
パディック)それもない。
あんな傷だらけの女、誰が助けたいと思う？
ボロボロすぎて目も向けられん程なのだぞ？
誰も助けるわけないだろう！
ロー)……………
高笑いするパディックに、ローは明確な殺意を抱いた。
リルが望んだ姿じゃない。
ロー(こいつが………リルを縛りつける為だけにやったことだ…………！
許していいわけがねぇ………！！)
今すぐにでも、部屋から飛び出して刻んでやりたかった。
刀を持つ手が、怒りで震えたが……今は我慢しなければ。
自分たちの存在がバレていなければ、リルが手元にいることもバレていない。
なら……彼らを叩くチャンスは、必ずある。
今は……一刻も早く、船に戻ってリルの無事を確認したかった。
ロー(船から出すことはしない筈………
無事であるわけだが……妙な胸騒ぎがする………)
嫌な予感……とでも言えばいいのだろうか。
変な胸騒ぎがしていた。
ロー(………嫌な予感ってのは、当たるもんだからな………
さっさと屋敷から出て、早いとこ戻らねぇと………)
外に人がいなくなったのを確認してから、足早に外へと出る。
知りたいことは知れたのだ。
早速戻って、ペンギンたちと共有しなければ。
そう思い、足を早めたが………
ロー)…………？
甲板が騒がしい。
楽しげ………ではない。
何か良くないことが起きた時の騒がしさだった。
嫌な予感は………当たってしまったらしい。
ローが戻ってきたのを見たベポが、泣きながら抱きついてきた。
ベポ)キャプテン！！！
ロー)どうした、ベポ。
お前らも……何の騒ぎだ？
ペンギン)それが………いつの間にか、リルちゃんがいなくなってたんです！！
ロー)はぁ！？
勝手にどっか行きやがったのか！？
シャチ)いなくなるようなこと、なかったのに………！
イッカク)………たぶん、リルちゃん……キャプテンのことを気にして………
ロー)俺のことを………？
ペンギン)キャプテンだけ、リルちゃんを乗せるの反対してたじゃないですか。
あれを見て、きっと…………
ロー)そんなんで逃げられても困るんだが。
シャチ)でもリルちゃん、キャプテンのこと気にして「帰る」って言い出してたんですよ！？
ロー)何だと………？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レスタ(プロフ) - 一応、私の推しがローさんなので、オリ主とローさんでエンディングを迎えるつもりです。今だに『推しオチ』を理解してないですが……上記の通りだと言うのでしたら、可能な範囲で書かせていただきます。まだ未熟な面もありますが、更新をお待ちいただければと思います。 (6月2日 6時) (
レス) id: 7855a2e8dd (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - できればトラファルガーローオチでお願いします🙏 (6月2日 2時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
レスタ(プロフ) - 初めまして、コメントありがとうございます。ローさんオチ……と呼んで良いのかは分かりませんが、こちらはハートの海賊団を中心とした話になります。舞台は映画のスタンピですので、映画の内容とも被ります。 (6月2日 2時) (レス) id: 7855a2e8dd (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - この小説はトラファルガーローオチですか？ (6月1日 23時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レスタ | 作成日時：2023年5月13日 0時
