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詳しく書かれていた。
しかし……海軍が伝説にすがるとは考えられない。
何か目的があったのだろうか………
と、不思議に思っていると、最後の方に記述があった。
『白狼一族を研究することで、今後の海軍への貢献が見込めると予想。
とくに、他者への治癒能力は個人の治癒能力を上げることに繋がるのではないかと考えられており、それに伴って被験者の血が大量に必要となる。』
ロー(被験者の………大量の、血？)
そこで、ようやくリルの身体が傷だらけだったことに納得した。
彼女は………
ロー(傷の治りを見るだけじゃねぇ。
そこで出た血を……採られてたんだ。
こいつらの、研究の為に………)
甘く見ていた。
彼女が……ここまでの非道を受けていたとは。
本を持つ手が、震えた。
ここまでの非道を受けても尚、抗えず苦しみ続けてきていた。
それが分かり……どうしようもない気持ちになる。
ロー(あいつが……俺たちを警戒するわけだ。
海軍の研究員からは、身体を傷だらけにされて……屋敷の連中は、助けてもくれずに見てるだけ。
雇われた海賊からも、暴力を受けていたんだろう………
人間が怖くなって、当然だ。
誰も信用できなくても……当たり前だったんだ。)
簡単に反対してしまった。
ここまでの事情を抱えていたというのに。
パタン、と本を閉じると……ローはリルに申し訳ない気持ちと、海軍への怒りを覚えた。
ロー(………もう、ここに用はねぇ。
さっさと戻って、もう一度リルと話を………)
そう思い、部屋を出ようとした時だった。
外から数人の足音と、話し声が聞こえてきた。
警戒し、物陰に隠れる。
少しずつ近づいてくるにつれ、話している内容が聞こえてくる。
男性1)………だな。
男性2)………でもよ…………
ロー(男の声………
リルを捜してた海賊どもか？)
話している男性たちは、どうやら海賊のようだった。
あの後、森の中をずっと捜していたのだろう。
「見つからなかった」と言った男の声が、少し苛立っていた。
海賊3)ちくしょう！あの女……！
結局見つからなかった！！
海賊1)仕方ないさ。
あの森、意外と広いしな。
海賊3)このままじゃ、パディックさんに怒られちまうぞ！
今日に限って、かなり苛立ってたみたいだしよぉ………
海賊2)そういや、そうだったな。
まぁ、あの人が苛立つのも仕方ないだろ。
お気に入りの女が逃げ出して、研究が一時的に止まっちまったんだから。
海賊3)大人しくしてりゃあいいものを………
勝手に逃げ出しやがって！！
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レスタ(プロフ) - 一応、私の推しがローさんなので、オリ主とローさんでエンディングを迎えるつもりです。今だに『推しオチ』を理解してないですが……上記の通りだと言うのでしたら、可能な範囲で書かせていただきます。まだ未熟な面もありますが、更新をお待ちいただければと思います。 (6月2日 6時) (
レス) id: 7855a2e8dd (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - できればトラファルガーローオチでお願いします🙏 (6月2日 2時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
レスタ(プロフ) - 初めまして、コメントありがとうございます。ローさんオチ……と呼んで良いのかは分かりませんが、こちらはハートの海賊団を中心とした話になります。舞台は映画のスタンピですので、映画の内容とも被ります。 (6月2日 2時) (レス) id: 7855a2e8dd (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - この小説はトラファルガーローオチですか？ (6月1日 23時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レスタ | 作成日時：2023年5月13日 0時
