序章『始まりを告げる出会い』 ページ2
晴天の空の下、見る先すべてが海………の上。
一隻の潜水船が、ゆったりと航海をしていた。
ここは『新世界』の海。
危険が常に隣合わせな海だが……ずっと危険にさらされているわけではない。
こうして、穏やかな日があることもある。
そんな、温かな日差しのとある日のこと………
一隻の潜水船が、ゆっくりと進んでいた。
日差しに当てられた甲板で、船長のローが本を広げていた。
彼が読んでいるのは、医学の本……ではなく、とある伝説が書かれた本。
子供でも読みやすくしてあるらしく、絵本のような絵も少しだけ載っていた。
広げたページには、小さな女の子が動物たちと仲良くしているような絵が描かれていたが、文章は大人が読むものに近かった。
『小さな少女は、一人で大きな動物たちと暮らしており、誰の干渉もなく平和でした。
動物たちは、お礼に少女をとある場所まで連れていったのです。』
次のページには、純白で神々しい、狼の姿が。
この狼は、動物たちから神の化身として崇められ、神聖視されていた。
驚く少女に狼は、あろうことか言葉を発し、少女にある力を授けたのだという。
『白き狼は、少女に自分の力を授けてこう言いました。
「あなたの心根は誰よりも優しい白い色をしている。
透き通るような、純粋な心も。
だからこそ、私はあなたに力を授けるのです。」
白き狼はそれだけ言うと、その後姿を消し、二度と現れませんでした。
狼が与えてくれた力は、人間から遠ざかるような力で、少女は恐れを抱きました。
しかし、その力で動物たちを助けることが出来ると分かると、少女は決意しました。
「私のやるべきことは、動物たちの助けとなること。
それは人間相手とて違わない。」
そこから少女は、人前で自身の力を発揮し、人々の役に立とうとしました。
少女を慕い、集まってできたのが『白狼一族』……白き狼と契約を交わし、その力を授かることのできた一族。
人間でありながら、その力は人の及ぶものではなかった。』
そこからは、長い文章で綴られていた。
少女を長として繁栄した白狼一族は、その後も何十年と人々と動物たちの助けとなり、その一族自体も神聖視された。
しかし……平和は長く続くものではなかった。
いつしか白狼一族の能力は、全世界に渡っていたのだ。
もちろんそれは……良い意味でも、悪い意味でも。
渡りに渡って、白狼一族の名がある者たちの耳に入った。
それが世界貴族……『天竜人』だった。
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レスタ(プロフ) - 一応、私の推しがローさんなので、オリ主とローさんでエンディングを迎えるつもりです。今だに『推しオチ』を理解してないですが……上記の通りだと言うのでしたら、可能な範囲で書かせていただきます。まだ未熟な面もありますが、更新をお待ちいただければと思います。 (6月2日 6時) (
レス) id: 7855a2e8dd (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - できればトラファルガーローオチでお願いします🙏 (6月2日 2時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
レスタ(プロフ) - 初めまして、コメントありがとうございます。ローさんオチ……と呼んで良いのかは分かりませんが、こちらはハートの海賊団を中心とした話になります。舞台は映画のスタンピですので、映画の内容とも被ります。 (6月2日 2時) (レス) id: 7855a2e8dd (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - この小説はトラファルガーローオチですか？ (6月1日 23時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レスタ | 作成日時：2023年5月13日 0時
