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次の日、ティアの不安な考えは当たった。
急にレスタがいなくなったのだ。
アンジュの話では、おそらく夜中に出ていったのだろう、ということだった。
ティア)そんな………
まだ体調だって戻ってないのに……
アンジュ)心配ね………
ユーリ)………まさかとは思うが、コンフェイト大森林に行ったんじゃねぇよな？
ティア)怖いこと言わないで。
アンジュ)でも、レスタは何かを感じて行くのを嫌がってたんでしょ？
ユーリ)嫌がってたとしても、行かない理由にはならないだろ。
ホールで三人が話していると、ガイとフレンがやって来る。
稽古でもしようとしていたのだろうか、ホールの雰囲気を察して「何かあったのか？」と声をかけてきた。
ティア)ガイ、大変なの。
レスタが………
ガイ)レスタ？
ユーリ)いなくなったんだと。
フレン)いなくなった、って………
またなんでこんな時に…………
アンジュ)二人は、彼女の姿を見てないかしら？
フレン)僕は見てないです……
ガイ)俺もだ。
アンジュ)そう………
ガイ)そういえば……今朝からルークの姿がないんだが…何か知らないか？
ティア)ルークもいないの？
ガイ)あぁ。
昨日、やけにご機嫌だったから訊いたんだが、何も答えてくれなくてな……
そしたらこれだ。
ユーリ)………
アンジュ)二人とも、いなくなったのかしら……
どうして二人が………
リフィル)二人だけじゃないわ。
と、突然ホールにリフィルの声が。
見てみると、呆れた顔でロイドの首根っこを掴んでいた。
アンジュ)あら、リフィルさん。
どういうことなの？
リフィル)ほら、ロイド。
ちゃんと話しなさい。
ロイド)いてて……！
痛いって……！
首根っこを放してもらったが、痛そうなロイド。
それからロイドが話してくれた。
ロイド)……昨日の夜、ルークが部屋に来たんだ。
で、レスタが元気ないから、元気にしてやりたくて………
リフィル)レスタの好きそうな場所へ連れて行こう、って話になったんですって。
ティア)レスタの好きそうな場所へ……？
ガイ)なんだ、そうだったのか。
リフィル)……問題はそこじゃないのよ。
深刻そうな顔をして、リフィルは話を続けた。
リフィル)彼、レスタとジーニアスを連れて『シフノ湧泉洞』へ向かったのよ。
フレン)な……なんでそんな危険な場所に……！？
慌てるフレン。
ユーリたちは、状況がわからなかった。
ユーリ)そんなにヤバい場所でもないだろ。
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作者名：レスタ | 作成日時：2018年9月7日 13時
