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くー)主さま！願うです！
主さまにお伝えしたはずです！
癒しの力と、『攻撃の力がある』ことを！
ミキ)……！
はっ……と思い出す。
確かに、ブレスレットを手に入れた時、くーは言っていた。
『癒しの力と攻撃の力を備えた』と。
ミキは、ブレスレットの付いた左手をコムリンに向けると、強く願った。
『放して』と。
すると…ミキの左手から、バチバチ、という火花のような音がして、コムリンの頭めがけて光る何かが飛ばされた。
その何かがコムリンに当たった瞬間…爆発する。
間近で爆発に巻き込まれ、勢いで吹っ飛ばされてしまったミキ。
石畳の床に叩きつけられ、身体が痛かった。
ミキ)ぅ………
くー)主さま！
リーバー)ミキ！？
リナリー)今の……ミキがやったの……？
アレン)あの力は、一体………
リーバー)そんなことは後だ！
ミキ、大丈夫か！？
コムリンが動きを止め、コムリンの横を通りミキのところへ。
爆発を受けてしまったせいで、身体中に傷が出来ていた。
床に叩きつけられたからか、彼女は意識を失っていた。
くー)主さまぁ……主さまぁ……！
リーバー)うおっ！？
人形が……
アレン)くー、ミキさんは……
くー)近くで爆発に巻き込まれたです……
大怪我です……
リナリー)急いで医務室へ運びましょう。
アレン)くー、僕らと一緒に行きましょう。
くー)うぅ……
ミキの怪我に泣くくーを抱き上げるリナリーと、彼女を背負い、医務室へと歩き出すアレン。
アレン)じゃあ、僕らはミキさんを医務室へ運んできます。
リーバー)こっちは俺らが片付けとくから。
アレン)はい。
二人が歩き出してから、リーバーたち科学班はコムリン解体を始める。
二人がミキを医務室まで運び、手当てを受け終わっても、くーは悲しそうに泣いていた。
くー)うっぐ………えっぐ………主さまぁ………
アレン)くー………
リナリー)よっぽどミキのことが大切なのね………
くー)うぐっ………ボクにとって……主さまは、お守りするべきお方なのに…………
ボクが、もっとしっかりしてれば………
うえぇ……主さまぁ…………
「うわぁ………」と、大泣きし始めるくー。
ぽろぽろと涙を流す小さな人形に、アレンもリナリーも困ってしまった。
その後、コムリンを造った張本人は捕まってリーバー含む科学班に怒られた。
入団したばかりのミキを大怪我に追いやる事態となったことを反省してくれたようだが……コムリンを造ることは諦めようとしない様子。
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レスタ(プロフ) - コメントありがとうございます。そう言ってもらえてよかったです！皆さん、読んでくれるのはすごくありがたいのですが、やっぱり一言もらえると助かります。本当にありがとうございます。 (2020年1月29日 18時) (
レス) id: 3cd98c2f43 (このIDを非表示/違反報告)
シャル♪黒猫愛しすぎてヤバイ(プロフ) - 小説拝見させていただきました。転生ものあまり読んだことはなかったのですが、とても面白かったです！主人公ちゃんがいても全然違和感無かったし、なにより文章の書き方が上手い！！ (2020年1月29日 18時) (レス) id: 6e2bf13c08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レスタ | 作成日時：2019年6月17日 3時
