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そんな雰囲気を壊すかのように、ラビが明るい声で話し出した。
ラビ)そういや、ミキちゃんここに来てからご飯食べてないだろ？
一緒に食堂、行かない？
ミキ)え？
でも………
ラビ)……嫌？
ミキ)いえ……嫌とかじゃなくて………
その、お腹空いてなくて………
それに、くーをお部屋に置いてきてしまったので………
ラビ)くーって……あの人形のことさ？
ミキ)はい………
ラビ)そっかー……じゃあ、無理には誘えないさね。
ごめんさ。
ミキ)い、いえ！
こちらこそごめんなさい。
誘ってくれて、ありがとうございます。
ラビ)いいさ、また誘うから♪
ミキ)………
ラビの性格上、彼に『諦める』ということはおそらくないのだろう。
まったく接点のない自分に話しかけてくる理由はたぶん………
ミキ(私が『女性だから』だろうな…………)
ストライクゾーンの幅が広い彼のことだ。
ちょっとでも彼の好みに近ければ、彼自身から近づいていくだろう。
それとも、『ブックマン』という『記録者』故の本能なのだろうか………
考えてもわかるわけがない。
ミキが立ち去ると、ラビが小さなため息をつく。
ラビ)なぁんか、俺のこと……避けてる気がするさぁ………
ブックマン)何の躊躇いもなく領域に入っていくからじゃろう、まったく………
しかし、あの者も『異例』の人物……記録しておいて損はなかろう。
ラビ)………
自分たちの立場……ブックマンとは、常に傍観者でなくてはならない。
黒の教団とは、仮の職業。
本業は、世界の『裏歴史』を記録する者だ。
彼女の存在が『異例』であるならば……記録するまで。
ラビ(……けど、あんまり気乗りしないんだよなぁ………
俺、たぶんミキちゃんに避けられてるっぽいし………)
嫌われているわけではなさそう……だが、あと一歩、踏み出せずにいる。
ラビ(ま、ああいう子はちょっとすれば仲良くなれるし。
今は下手に出ないで様子見さ〜♪)
ちょっと大人しいけど、ああいうのも嫌いじゃない。
これからが楽しみだ、とでも言いたげに、ラビは笑った。
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レスタ(プロフ) - コメントありがとうございます。そう言ってもらえてよかったです！皆さん、読んでくれるのはすごくありがたいのですが、やっぱり一言もらえると助かります。本当にありがとうございます。 (2020年1月29日 18時) (
レス) id: 3cd98c2f43 (このIDを非表示/違反報告)
シャル♪黒猫愛しすぎてヤバイ(プロフ) - 小説拝見させていただきました。転生ものあまり読んだことはなかったのですが、とても面白かったです！主人公ちゃんがいても全然違和感無かったし、なにより文章の書き方が上手い！！ (2020年1月29日 18時) (レス) id: 6e2bf13c08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レスタ | 作成日時：2019年6月17日 3時
