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神田)……お前、一人でウロウロ出来ねぇだろ。
ミキ)うっ………で、でも……リーバーさんたちは忙しそうだし………
他の人に頼むより、自分で探してみた方が………
神田)………わかったから、ほら。
行くぞ。
科学班)…………え？
あっさり了承した神田に、科学班全員が驚く。
本人はそんなことなど気にもせず、ミキに場所を教えていた。
科学班員)え……ちょっ、リーバー班長……
これって………
リーバー)………神田の奴、あの子に気があるのか………？
ひそひそと二人の様子を話す科学班。
それが気になったのか、偶然なのか…神田はミキの手を掴んで歩き出した。
科学班)……！！
神田)……次、こっちだ。
ミキ)え、ちょっと……神田さんっ………！？
神田)なんだ。
ミキ)あの……手……！
なんで、手……掴んでるんですか………！？
神田)なんで、って……お前、迷子になりやすそうだから。
ミキ)なっ………！
ひ、否定はしませんけど、あの………！
つ、掴んでもらわなくても、神田さんから離れたりしないので………！
神田)……行くぞ。
抵抗も効かず……神田に掴まれたまま、案内は始まった。
簡単に『ここはどこ』だと教えてくれる神田。
その間も、手は離してくれなかった。
ミキ(うわぁ………！
緊張しすぎて、案内が頭に入ってこないっ………！)
神田は緊張も何もしてないのだろうが……こっちは心臓が止まりそうになっていた。
目を閉じて、息もできない……と、頭が回らなくなっていたその時。
神田)………おい、聞いてんのか。
間近で、神田の声がした。
我に返ったように目を開けると…間近に神田の顔があった。
無表情のようなその顔が、心配そうに見ていた。
ミキ)っ……！！
一気に顔が熱くなるのを感じ、慌てて顔を背ける。
ミキ(な、なんで平気なの、この人………！！
しかも、こんなこと……しない人なのに……！！)
今までの彼なら……平気で放っておくはず。
こんな風に、案内もしてくれない。
なのに………
ミキ(私が来て、中身変わった、ってことなのかな………？
それはそれで嬉しい………じゃないっ！！
喜んでる場合かっ！)
一人問答を繰り返すミキをしばらく見て……ぐいっ、と、自分の方へと引き寄せた。
神田)おい、聞いてんのか。
ミキ)あ…………ご、ごめん……なさい…………
顔の赤いままの彼女に、神田は不思議そうな顔をするも…案内を続けてくれた。
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レスタ(プロフ) - コメントありがとうございます。そう言ってもらえてよかったです！皆さん、読んでくれるのはすごくありがたいのですが、やっぱり一言もらえると助かります。本当にありがとうございます。 (2020年1月29日 18時) (
レス) id: 3cd98c2f43 (このIDを非表示/違反報告)
シャル♪黒猫愛しすぎてヤバイ(プロフ) - 小説拝見させていただきました。転生ものあまり読んだことはなかったのですが、とても面白かったです！主人公ちゃんがいても全然違和感無かったし、なにより文章の書き方が上手い！！ (2020年1月29日 18時) (レス) id: 6e2bf13c08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レスタ | 作成日時：2019年6月17日 3時
