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リナリーから簡単ながらに地図をもらい、それを頼りにコムイの待つ場所へと向かう。
途中、食堂へ行ったラビと神田に会った。
ラビ)あ、ミキちゃん。
ミキ)ラビさん、神田さん。
食堂へ行ってきたんですか？
ラビ)そ。
お腹空いてさ。
ユウってば、いっつも蕎麦ばっか………
神田)別に関係ねぇだろ。
ミキ)私も、お蕎麦は美味しいと思いますよ……？
ラビ)あれ、ミキちゃん蕎麦食べたことあるんさね？
ミキ)う、うん…………
現実世界で好きだった……とは言えず。
ラビ)ま、いいや。
それよりミキちゃんはこれからヘブラスカんとこ行くんだろ？
道、わかるん？
ミキ)一応、さっきリナリーさんから地図を貰ったので……大丈夫かなって。
簡単ではあるが、なんとなくでわかる……と、思う。
ラビ)ありゃー……これじゃわかんないさ。
案内するさ。
ミキ)え、でも………
どこかへ行く途中なのでは……と、思ったが、言う前に「暇なんさ」と言われた。
ラビ)どうせ、ユウは修練場に行くとこだし、ついでついで。
神田)おい、俺は………！
ラビ)ユウも行こーさ。
ミキちゃんと仲良くなりたいじゃん。
神田)俺は別に………！
まったく神田の話を聞かないラビ。
そのまま、ずるずると連れてかれてしまった。
ミキ)あ、あの………神田さん。
ごめんなさい、迷惑ですよね………
神田)……お前が気にすることじゃないだろ。
ミキ)でも……神田さんにも、行くところがあったのに……
神田)急ぐ場所でもねぇ。
付き合うくらいしてやる。
ミキ)あ……ありがとう…………
別に、そんな気などまったくないのだろうが……それでも、優しかった。
それだけのことが、こんなにも心に嬉しさを呼ぶのか………
やっぱり、来て正解だったのかもしれない。
ラビに案内され、コムイのいる場所へと連れてきてもらった。
コムイ)ラビくん、神田くん。
彼女を連れてきてくれたんだね。
ラビ)迷ってたみたいだったから、案内したんさ。
な、ユウ？
神田)俺は無理やり連れてこられただけだ。
ミキ)やっぱり……ごめんなさい……
神田)お前のせいじゃねぇだろ……
こいつのせいだ、こいつの。
ラビを指差してそう言った。
神田)お前のせいじゃねぇし、お前だって別に頼んでこなかっただろ。
このバカウサギが引っ張り回しただけであって、お前は何も悪くねぇよ。
ミキを庇うような物言いに、コムイとラビが驚いたように神田を見る。
さも当然だろうという顔の神田。
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レスタ(プロフ) - コメントありがとうございます。そう言ってもらえてよかったです！皆さん、読んでくれるのはすごくありがたいのですが、やっぱり一言もらえると助かります。本当にありがとうございます。 (2020年1月29日 18時) (
レス) id: 3cd98c2f43 (このIDを非表示/違反報告)
シャル♪黒猫愛しすぎてヤバイ(プロフ) - 小説拝見させていただきました。転生ものあまり読んだことはなかったのですが、とても面白かったです！主人公ちゃんがいても全然違和感無かったし、なにより文章の書き方が上手い！！ (2020年1月29日 18時) (レス) id: 6e2bf13c08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レスタ | 作成日時：2019年6月17日 3時
