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ミキ)宿屋に戻ったら、少し何か食べてすぐ休んだ方がいいですね。
無理させちゃってごめんなさい……
ラビ)謝らんでくれさ、俺らが手伝うって言ったんだし。
神田)言ったのはお前だけだがな。
ラビ)………ユウめ、ここぞとばかりに………
というか、一番やる気なかったくせに…なんでそんなに元気なんさ。
神田)お前らとは違うんだよ。
こんなんでへばってられるか。
平気な顔をする神田に、ラビは呆れる。
隣で心配そうな顔をしてるミキとは大違いだ。
ミキ)………あ。
不意に、ミキが止まる。
ラビ)どうしたんさ？
ミキ)手、怪我してますね………
ラビ)手？
そう言いながら、見てみる。
掌に、斜めに赤い線が入っていた。
ラビ)ありゃー……ホントだ。
いつの間に………
ミキ)ちょっと待って下さい。
そう言ってラビの手を掴むと、彼の掌に触れた。
目を閉じて、願う。
すると…ミキの手から淡い光が出て、ラビの怪我を治した。
神田)…………
セノン)これが……噂の…………
ラビ)……怪我、治ったさ………！
驚くまま掌を何度も見る。
ラビ)今の、何さ！？
ミキ)え？
ただ、怪我を治しただけですが……？
神田)……それか。
ミキ)え……わっ！
そう言って、突然左手を掴んだ神田。
彼女の左手首に付けてある、小さなひし形水晶のブレスレットを見た。
セノン)これが……？
ラビ)ちょい、ユウ。
いきなり掴んじゃいかんさよ。
相手、女の子だから。
神田)……お前は、何かにつけて『女だから』って理由つけて庇うんじゃねぇよ。
ラビ)庇うさ、それが『普通』だから。
神田)………ちっ。
さりげなく庇ってくれたラビ。
仕方なくミキの手を離す。
ラビ)ごめんな？
ユウ、乱暴だから………
ミキ)い、いえ………平気、です…………
内心平気ではなかったものの、そう言った。
ラビ)まったく……ユウってば、なんでそんなに乱暴なんだか………
ミキ)………でも、口ではそう言っても、優しいところもある方、なんでしょうね。
文句を言いつつも、彼も一緒に手伝ってくれた。
気付きにくいだけな気がしていた。
ラビ)ミキちゃんってば……どこまで優しいんさ。
底なしに優しいさね。
ミキ)え？
そんなに優しくないですよ……
私、こう見えても結構乱暴なところ、ありますよ？
大雑把ですし、適当ですし。
ラビ)そんな風には見えないけどなぁ………
そんな話をしながら、村へと戻る。
しかし……違和感を感じた。
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レスタ(プロフ) - コメントありがとうございます。そう言ってもらえてよかったです！皆さん、読んでくれるのはすごくありがたいのですが、やっぱり一言もらえると助かります。本当にありがとうございます。 (2020年1月29日 18時) (
レス) id: 3cd98c2f43 (このIDを非表示/違反報告)
シャル♪黒猫愛しすぎてヤバイ(プロフ) - 小説拝見させていただきました。転生ものあまり読んだことはなかったのですが、とても面白かったです！主人公ちゃんがいても全然違和感無かったし、なにより文章の書き方が上手い！！ (2020年1月29日 18時) (レス) id: 6e2bf13c08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レスタ | 作成日時：2019年6月17日 3時
