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ミキ)…………泉へ行くのは構いませんけど………信用は、しませんから。
そう言って、宿屋から出ていくミキ。
明らかな警戒に、ラビもセノンも困った。
彼女を追い、泉への道へと向かう三人。
一時間もかかる道のりの中、誰一人として口を開こうとしなかった。
というよりかは……口を開けそうになかった。
ラビ(ミキちゃん、かなり俺らのこと嫌ってるみたいさ………)
セノン(それも当然と言えば当然でしょうね……
見ず知らずの人間に、泉へ連れてけ、なんて……)
ラビ(どうやったら信じてくれるかなぁ……？)
二人がこそこそと相談しあっていても、神田は関わろうとしない。
仕事をするだけだ、と、思っているからだ。
しばらく歩くと、泉へ辿り着く。
彼女が毎日通って綺麗にしているからか、かなり澄んでいる。
ラビ)おぉっ………！
綺麗な泉さぁ！
セノン)本当に……言葉に出ないくらい、綺麗ですね。
二人が感動している横で、ミキはブーツを脱ぐ。
ラビ)……って、ミキちゃん！？
何してるさ！
ミキ)……何って、泉を綺麗にするんですが。
セノン)いつも一人でやっているそうですね……
ミキ)………
ラビ)……なら、俺『ら』も手伝うさ。
神田)………俺『ら』………？
さりげなく、自分も入っていることに気付き、反応する。
ラビ)そうさよ、ユウも手伝うんさ。
神田)なんで俺まで………
ラビ)ミキちゃん、いっつも一人で綺麗にしてるんだから。
ここへ連れてきてもらっといて、俺ら傍観なんて酷すぎるさ。
女の子一人に、大変な想いさせてどうするんさ。
ミキ)いえ………別に、いいですよ………
皆さんはお客さんですし………
ラビ)うっわ……なんでそこまで優しいんさ………
いいって、俺、手伝うから。
セノン)私も手伝います。
ミキ)………
困ったような顔をして、どう答えていいかわからないミキ。
持っていた小さな人形を見る。
ミキ)………どうしよう、くー………
くー)……お手伝い、頼んだらどうです………？
いつも主さま一人で頑張ってますし………
ラビ)……誰と話してるさ？
ミキ)っ………！
くーとの会話を聞かれたのか、不思議そうな顔をして近づいたラビ。
彼に驚いて、くーを落としてしまい……
ミキ)あっ…………
くー)きゃー！
主さま、ボクは泳げないんですー！！
ラビ)なっ………人形が喋った！？
ミキ)くー！
ごめんね、驚いちゃったから……！
くー)あうぅ……主さまぁ…………
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レスタ(プロフ) - コメントありがとうございます。そう言ってもらえてよかったです！皆さん、読んでくれるのはすごくありがたいのですが、やっぱり一言もらえると助かります。本当にありがとうございます。 (2020年1月29日 18時) (
レス) id: 3cd98c2f43 (このIDを非表示/違反報告)
シャル♪黒猫愛しすぎてヤバイ(プロフ) - 小説拝見させていただきました。転生ものあまり読んだことはなかったのですが、とても面白かったです！主人公ちゃんがいても全然違和感無かったし、なにより文章の書き方が上手い！！ (2020年1月29日 18時) (レス) id: 6e2bf13c08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レスタ | 作成日時：2019年6月17日 3時
