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ミキ)…………はぁ…………
今日も忙しかったなぁ…………
ここ数日、連日続けて大忙しだった。
泊まる客がいるのもそうだが、自分目当てに来る人も多かったのだ。
女将)まったく……あんまり無理させすぎると、あたしが困るってのに……
ミキ)ごめんなさい、女将さん。
女将)あんたのせいじゃないよ。
それにしても……どこでそんな力、身に付けてきたんだい？
ミキ)い、いつの間にか出来るようになってました………
正直なことは話せない。
信じられないと思っているからだ。
それを察してなのか、深くは訊こうとしなかった。
女将)それにしても……本当、村の男どもはあんたが好きだよねぇ……
ミキ)え？
女将)噂流してまで、あんたのことを広めようとしてんだよ。
中にはあんたのことを『聖女だ』なんて言う奴も出てきた始末だ。
ミキ)そんな清いものに見えますか………
私はただ、苦しんでいたら助けてあげてるだけです。
女将)その心遣いが、男どもにはたまらなくいいんだろうね。
村の奴らで、いい男でも見つけなよ。
ミキ)止めてくださいよ……私、そんな気ないですから。
女将)ははっ！冗談だよ。
さ、また泉へ行くんだろ？
早いとこ行ってきな。
どうせまた、村で男どもに捕まっちまうだろうけどさ。
ミキ)うー……………
嬉しそうに笑う女将に、ミキは小さなため息をついた。
この間…三日ほど前から、村の人たちによく捕まる。
それが最近の大きな悩みだ。
一度部屋へ戻り、くーを連れて宿屋を出る。
泉へと向かう途中、やはり声をかけられた。
男性)また泉へ行くのか？
本当に好きなんだな。
ミキ)えぇ……まぁ。
あそこが落ち着くんで………
男性)危ないから気をつけろよ。
それとも、俺がついていこうか？
ミキ)いいです、結構です。
ふいっ、と顔を背け、スタスタと歩き出した。
ああいうのが一番嫌いだ。
泉についてからの第一声は………
ミキ)……はあぁ………………
最近はいつも、大きなため息だ。
くー)主さま……大丈夫ですか……？
ミキ)大丈夫………
でも、ちょっと大丈夫じゃない…………
くー)お疲れなんですね………
ミキ)ああいうことしてくる人が一番苦手…………
軽々しいっていうか、なんというか………
くー)誰にでも軽く声をかけてきそうですね……
ミキ)そうそう、そんな人。
あー……ちょっと、泉に入ってくる。
くーも入る？
くー)ボクはいいです、見てるだけにしとくです。
ミキ)そっか………
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レスタ(プロフ) - コメントありがとうございます。そう言ってもらえてよかったです！皆さん、読んでくれるのはすごくありがたいのですが、やっぱり一言もらえると助かります。本当にありがとうございます。 (2020年1月29日 18時) (
レス) id: 3cd98c2f43 (このIDを非表示/違反報告)
シャル♪黒猫愛しすぎてヤバイ(プロフ) - 小説拝見させていただきました。転生ものあまり読んだことはなかったのですが、とても面白かったです！主人公ちゃんがいても全然違和感無かったし、なにより文章の書き方が上手い！！ (2020年1月29日 18時) (レス) id: 6e2bf13c08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レスタ | 作成日時：2019年6月17日 3時
