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怖いから、何の骨かは考えないようにしているが……明らかに多い。
ミキ)……本当に、ここで何人も亡くなったんだね………
でも、どうしてここで………？
疑問を口にしても、答えてくれる者などいない。
小さくため息をついてから、また小枝や石を拾おうとした時だった。
泉の中心近くに、何か光るものが落ちているのに気付いた。
近づいてみると、土に埋まって、何かが光っていた。
ミキ)ガラスかな……
危ないから拾っとかないと。
ちょっと土を掘り、光ったものを取り出してみる。
すると、ガラスだと思っていたものは、ひし形の水晶だった。
透明度の高い水晶で、それが太陽の光に反射して光っていたのだと理解する。
ミキ)綺麗………
貰っていこう。
泉の水で土を落とし、太陽に向ける。
透き通って光を通す水晶は、とても綺麗だった。
ミキ)………そろそろ帰らなきゃ。
女将さん、準備始めてるかも。
夕食の時間帯は忙しい。
持ってきたタオルで濡れた足を拭き、ブーツを履いて泉をあとにする。
村へ帰る頃には、日が沈もうとしていた。
ミキ)遅くなりました！
女将)おや、おかえり。
大丈夫だよ、今日は忙しくなかったから。
ミキ)……忙しくなかった？
女将)泊まるお客も少なかったし、二部屋借りたお客なんか、『調査したいので』なんて言って昼間っから出てるんだよ。
ミキ)……調査？
女将)なんでも、この間この近くで異常があったとかで……調べたいからしばらく滞在させてほしいって。
ミキ)異常って……そんなこと、なかったのに。
女将)丁度、あんたが宿に来た日だよ。
その日、この近くでものすごい光を見たんだ。
泉の近くだったかな？
だからじゃないかい？
ミキ)………私が、来た日…………
もしかして、関係があるのかな……
そう思いつつ、仕事をしようとしたが……止められた。
女将)あたし一人でなんとかなるから、あんたは先に休みな。
ミキ)でも……まだ日も………
女将)今日くらい、ゆっくりしな。
泉の往復だけでも疲れるんだから。
ミキ)……わかりました。
先に、休みますね……
女将)はいよ、お疲れさん。
そう言って、部屋へと戻った。
扉を開けると、ベッドの上にくーがいた。
くー)おかえりなさいです！
主さま！
ミキ)……ただいま。
たったこれだけなのに……どうして、こんなにも安心するのだろう。
唯一、安心できることのような気がする。
ミキ)くー、これ。
泉を綺麗にしてたら見つけたの。
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レスタ(プロフ) - コメントありがとうございます。そう言ってもらえてよかったです！皆さん、読んでくれるのはすごくありがたいのですが、やっぱり一言もらえると助かります。本当にありがとうございます。 (2020年1月29日 18時) (
レス) id: 3cd98c2f43 (このIDを非表示/違反報告)
シャル♪黒猫愛しすぎてヤバイ(プロフ) - 小説拝見させていただきました。転生ものあまり読んだことはなかったのですが、とても面白かったです！主人公ちゃんがいても全然違和感無かったし、なにより文章の書き方が上手い！！ (2020年1月29日 18時) (レス) id: 6e2bf13c08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レスタ | 作成日時：2019年6月17日 3時
