後悔と思い出＊払々＊ ページ1
※払梓表現あり
「…ん、…ここどこ」
目を開ければ、そこは何もない空間だった。
塵一つ存在してなくて、ただ透明な、白っぽい空間。
当たりを見回しても何も無い。
することも無い、その場に座ったまま思い出した
「…あ、俺死んじゃったのか」
覚えているのは黒く蠢く岩肌と、
眼前に舞った血飛沫。
そして、
その奥に微かに見えた、あの景色。
"…これ、みんなで登るんじゃダメですかね"
"せーの…っ、！"
声を揃えて、4人で
いや、6人で踏み出した先にあった
とてつもない達成感と高揚感と、絶景
全部思い出して、ふと自分の体を見る
死にそうなくらい酷い怪我をしていたはずの
俺の体は、傷1つ無くなっていた。
それでも、死んでいることには変わりはない。
…はず。
試しに心臓のある左胸に手を置いてみる。
…俺が鈍いのか、全く音は聞こえなかった。
「…ここって、天国…なのか？」
天国って、こんな殺風景なとこなの？
来たことないから知らないけど。
何も無いのかな。
まぁ、死んだら確かに何も無いと思うけど。
何となく立ち上がって、奥…と言っていいのかは
分からないけど、前に進んでいく
しばらく何も無い空間を歩いてると、先の方に、
人影を見つけた
______久しぶりだな、随分と早かったな
あぁ、悪いな。久しぶり
______見てたぞ、お前あの子に会うんじゃなかったのか？
あ〜そうそう、日本米持ってく予定だった
______戻ったら相手して貰えたんだろ？勿体ねえなぁ…
そうそれ、俺も心残り
______はは、変わんねえな…でも…
…ん？
_______登頂、おめでとう
何かが、頬を伝った
あの時、しっかりと登頂したこと。
俺らが、仲間だったこと。
それを、こいつがみていた。
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綾 - なんか、目から水が…。本当にこうだったらいいなぁって思いました。幸せになっててほしい… (2020年5月15日 11時) (
レス) id: ac40376d9f (このIDを非表示/違反報告)
四ツ谷(プロフ) - 卑怯です...こんな小説を見たらセッションを思い出して泣くしかないじゃないですか！！！（号泣） (2020年5月6日 20時) (レス) id: e33be92d37 (このIDを非表示/違反報告)
ごじたん - はんぺん"ん"、ハンカチを貸していただきます！題名は「愛しの君と毎日を」という作品です！こちらこそありがとうございます！ (2020年5月5日 23時) (レス) id: 37467f4d32 (このIDを非表示/違反報告)
天羽グリ(プロフ) - ごじたんさん» ありがとうございます、良ければこのはんぺ…ハンカチをどうぞ(そっ) えっいいのですか！？とても嬉しいです…！もし本当に紹介してくださるのでしたら、良ければその小説の題名など教えて頂けたら嬉しいです…！ありがとうございます！ (2020年5月5日 21時) (レス) id: 03122c1a20 (このIDを非表示/違反報告)
ごじたん - 涙腺が崩壊しました。涙が止まりません、どうしてくれるんですか！？あなたは神過ぎませんか！？僕の小説で紹介してもよろしいでしょうか？ (2020年5月5日 20時) (レス) id: 0daea0f1ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天羽グリ | 作成日時：2020年5月5日 4時
