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〜シルクside〜
「あ、Aちゃん。」
朝、俺がマサイ宅に行くと、丁度そこからAちゃんが出てきた。
貴「あっ、シルクさん、おはようございます。」
ペコッと頭を下げて言うAちゃんに、俺も「おはよ。」と短く言う。
本当に礼儀正しい子だなぁ、と思いながら、ちょっと違和感を覚える。
「…なんかあった?」
貴「えっ…あー……えっと…」
分かりやすくお茶を濁すAちゃん。…これは絶対なんかあるな。
「いや、いつもの笑顔がないなー、と思って。」
そんなに深くツッコむ気はないので、少しからかいを交えてそう言った。
Aちゃんは一瞬困った表情をして、息を吐き出す。
貴「何もなかったらこんなに疲れませんよ…」
…Aちゃんがこんなこと言うのも珍しいな。
なかなか人に弱みを見せないから。この子は。
「お疲れかー、でもこれから仕事でしょ?大丈夫?」
貴「精神的な疲れなんで多分大丈夫です。」
あー…なるほどね…アイツがなんかしたんだろ。昨日めっちゃ酔ってたし。
「おお…そうなんだ。じゃ、頑張ってね。」
貴「はい。行ってきます。」
疲れていても、最後にはやっぱり笑顔を見せてくれる。
俺はいつものように適当な挨拶をして、家へ入っていった。
「マサイどうした?」
さっきからうーうー唸っているマサイにそう聞くと、やっぱりあの子のことだった。
マサイ「いやー…本当何したかなって…」
「そんな気にしなくてもいいんじゃね?」
マサイ「なんで?」
「さっきAちゃんに会ったんだけど、別に怒ったりしてなかったし。」
そう言うとマサイは「ふーん。」と言ったきり、黙ってしまった。
…やっぱり、こんなに気にするってことは…あれだな。うん。絶対そうだ。
ここは単刀直入に聞いてやった方がいいよな。こいつの事だし。
「お前…Aちゃんのこと好きなんだろ?」
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マサイ愛 - とっても面白かったです! (2020年1月31日 15時) (レス) id: ab2e31f108 (このIDを非表示/違反報告)
もちきなこ - まりささん» ありがとうございます! (2018年10月24日 17時) (レス) id: 0ae4718a03 (このIDを非表示/違反報告)
まりさ - 完結おめでとうございます。面白かったです!続きも読ませていただきます。本当にお疲れ様でした! (2018年10月24日 7時) (レス) id: aed1f7157f (このIDを非表示/違反報告)
もちきなこ - 皆様ありがとうございます! (2018年10月21日 16時) (レス) id: 0ae4718a03 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃい(プロフ) - 書いてほしいです!このお話、rとても楽しく見させていただきました。続きがみたいです! (2018年10月21日 15時) (レス) id: db31bc5097 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちきなこ | 作成日時:2018年9月26日 18時