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突然だった。
私が貴方の家に落ちてきたのは。
あの時は、申し訳なさと感謝しかなかった。
貴方と彼らに頼るしかなくて、散々迷惑をかけて。
嫌われたら終わりだって、必死だった。
わざと冷たくしていた態度が、あの状況で出来るはずもなく、笑顔を隠すこともしなかった。
好かれようとしたわけじゃない。好かれないようにしていたことを、しなくなっただけ。
そのうちに、私の心の奥底にあったのであろう感情も顔を出した。
それが今に繋がっていると思うと、私も随時と人間らしさを取り戻してきたと思う。
そんな私を受け入れて、優しくしてくれたのは、貴方だった。
今だってそう。頷いて、真剣に聞いてくれる。
私が迷惑だと思っていたことも、貴方にとっては全くそんなことなかったのだろう。
私が頼ることも、嫌がりなんてしなかったのだろう。
そして今は、私が貴方に頼ることで、貴方は私を必要としてくれる。
頼ることで必要とされることは、頼られることで必要とされることとは違った嬉しさがあった。
迷惑も、私が勝手に決めつけていただけ。
貴方に全て、教えてもらった。
あんな昔の自分より、今の自分の方が好きだ。
…こんなこと、言ってもいいのか分からないが、
貴方の家に落ちてきて良かった。
大切なことに気付けた気がする。
貴方に好きになってもらえて…貴方を好きになって良かった。
本当にありがとう。
大好きです。
全て話終えた私に、彼は笑顔で言う。
マサイ「俺のこと、好きになってくれてありがとう。…俺も大好きだよ。」
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マサイ愛 - とっても面白かったです! (2020年1月31日 15時) (レス) id: ab2e31f108 (このIDを非表示/違反報告)
もちきなこ - まりささん» ありがとうございます! (2018年10月24日 17時) (レス) id: 0ae4718a03 (このIDを非表示/違反報告)
まりさ - 完結おめでとうございます。面白かったです!続きも読ませていただきます。本当にお疲れ様でした! (2018年10月24日 7時) (レス) id: aed1f7157f (このIDを非表示/違反報告)
もちきなこ - 皆様ありがとうございます! (2018年10月21日 16時) (レス) id: 0ae4718a03 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃい(プロフ) - 書いてほしいです!このお話、rとても楽しく見させていただきました。続きがみたいです! (2018年10月21日 15時) (レス) id: db31bc5097 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちきなこ | 作成日時:2018年9月26日 18時