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〜マサイside〜


シルク「じゃ、ラストはお前に任せた。」


そう言ってシルクは俺の肩を叩いた。


「あー、マジか…」


緊張なのかよく分からないため息をつき、俺はAちゃんと向かい合って座る。


ラストってプレッシャーすごいな…


シルク越える勢いでいかないと、動画締まんないだろうし。


シルク「最後はマサイ君、頑張ってください。どうぞっ!」


…もう本当に落とすつもりでいってやろうかな。


「愛してる。」


貴「…もう1回。」


…やっぱり。


1回目はもうさすがに笑わないよな。


「………大好き。」


真っ直ぐに見つめて、はっきりと言った。


Aちゃんは手を口元に持っていきながら小さく笑った。


カメラや皆には見えていないが、少し頬が赤くなっていたのが、すごく嬉しく感じる。


シルク「アウトー!お前演技うまくね?ww」


シルク達につられて俺も笑う。


シルクが“演技”と言ってくれたおかげで、視聴者さんにバレる可能性は減っただろう。


…俺が少しだけ本心を織り交ぜたことを。


シルク「じゃあ、後攻のAちゃん、どうぞ!」


ここは最低でも2回目まではいきたい。


皆も期待してるだろうし、言われたい、なんて思ってる。


貴「愛してます。」


…やっぱここで言われると全然違うな。


あいつもよく耐えられたよ。普段すぐに笑うのに。


「もう1回。」


平常心を装い、気持ちを落ち着かせてそう言った。


が、その落ち着きは一瞬にして吹き飛ぶ。


「……好きになっても…いいですか…?」


「ッ……」


俺を少し下から見つめながら、恥ずかしさがにじみ出た表情でそう言った。


今の俺には効果バツグン。


心臓が跳ね上がって、うるさいと思うくらいに激しい。


それと同時に顔が赤く、熱くなって、思わず口元を手で隠した。


シルク「ア、アウト…」


皆もやられたか。


お前が言ってた“破壊力”、実感したわw


Aちゃんは言葉が出てこない俺達を見て、恥ずかしそうにしながらも笑っていた。


…真面目で優しくて大人しいのに、本気出したらもう…いや、ヤバいなこれ。語彙力ないくらいすごいw


この子にこのゲームをやらせてはいけない。


Aちゃんを除く、ここにいる全員がそう悟った。


そして俺は、この撮影が終わった後、1人で思い出しては顔を赤くしながらため息をついていた。

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マサイ愛 - 更新頑張ってください!(*^▽^*) (2020年1月30日 20時) (レス) id: ab2e31f108 (このIDを非表示/違反報告)
とびじゃす#(プロフ) - もちきなこさん» すいません。更新ふぁいとです! (2018年9月27日 16時) (レス) id: 7955539d5f (このIDを非表示/違反報告)
もちきなこ - とびじゃす#さん» 大丈夫ですよ!いつもコメントありがとうございます!これからも読んでくださると嬉しいです! (2018年9月27日 16時) (レス) id: 0ae4718a03 (このIDを非表示/違反報告)
とびじゃす#(プロフ) - もちきなこさん» あ、すいません。もうしません。ほんまにすいません。 (2018年9月26日 23時) (レス) id: 7955539d5f (このIDを非表示/違反報告)
ここなっつ - もちきなこさん» はい!じゃあもう一度見返しときます!笑笑 (2018年9月26日 20時) (レス) id: df38677796 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちきなこ | 作成日時:2018年8月17日 12時

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