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〜マサイside〜


シルク「…あれ、Aちゃんは?」


シルクが後ろを見てそう言うと、全員が立ち止まる。


ンダホ「後ろにいたよね?」


モトキ「どこ行ったんだろ…」


何かあったのだろうか、と色々な考えが出てきて、一気に不安になる。


それに遅れて、俺が一番に気付けなかったことの悔しさが顔を出す。


ペケ「ちょっと戻ってみる?」


皆がそう言い始めた時、Aちゃんが走ってきた。


ンダホ「あっ、来た!」


少し息が上がっているが、無事なようだ。


モトキ「あーもう、急にいなくなるから心配したじゃん。」


貴「すみませんっ…」


安心して皆は笑顔を溢した。


俺はなるべく自然にAちゃんの隣へ行く。


そして、車までの短い道を、気付かれない程度に距離を縮めて歩いた。


 






 





 




 





「どこ行ってたの?」


車に戻ってから、さっき気になっていたことを聞いてみると「これを…」と言って缶コーラを取り出した。


これを見たら、誰だって自分で飲むと思うだろう。


俺もそう思った。


けど、Aちゃんはそれを俺に差し出した。


「…え?」


貴「足、これで冷やしてください。応急処置ですけど…」


…あ、そうだった。


アスレチックをしている途中に右の足首を軽くひねっていたことを、すっかり忘れていた。


「これくらいいいのに…」と口から溢しそうになるが、冷やさないよりはましだろう。


「ありがとう。」


俺はありがたくそれを受け取り、ひねった所にあてがう。


ひんやりとして、思い出された痛みが和らいでいく気がした。


…にしても、本当によく気付くな、この子は。


アイツらも気付いてなかったのに。


ペケ「優しいね〜」


シルク「俺ら全然気付かなかったわw」


貴「あっ、シルクさんの手のそれもやり直したほうが…」


シルク「え?あ、これ?じゃあ…」


今度はシルクの手を心配し、テーピングをしてやっていた。


気付いてくれたのは、やっぱり“俺だから”じゃなかったみたいだ。


少し期待していた俺に、「バカだなぁ…」と小声で呟いた。

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マサイ愛 - 更新頑張ってください!(*^▽^*) (2020年1月30日 20時) (レス) id: ab2e31f108 (このIDを非表示/違反報告)
とびじゃす#(プロフ) - もちきなこさん» すいません。更新ふぁいとです! (2018年9月27日 16時) (レス) id: 7955539d5f (このIDを非表示/違反報告)
もちきなこ - とびじゃす#さん» 大丈夫ですよ!いつもコメントありがとうございます!これからも読んでくださると嬉しいです! (2018年9月27日 16時) (レス) id: 0ae4718a03 (このIDを非表示/違反報告)
とびじゃす#(プロフ) - もちきなこさん» あ、すいません。もうしません。ほんまにすいません。 (2018年9月26日 23時) (レス) id: 7955539d5f (このIDを非表示/違反報告)
ここなっつ - もちきなこさん» はい!じゃあもう一度見返しときます!笑笑 (2018年9月26日 20時) (レス) id: df38677796 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちきなこ | 作成日時:2018年8月17日 12時

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