お魚さんの家に落ちてきました。【Fischer's】

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事前に内容を聞いていれば、多分断っていた。


内容を言わないでおけば流れ的にもやらなければならない状況にできる。


…いや、さすがにそこまでは考えていないとは思うが…


ｼﾙｸ「それでは、ルールを説明します。」


半強制的にカメラの前に座わらされた私の隣で、シルクさんはルール説明を始めた。


ｼﾙｸ「1人ずつAちゃんとゲームをします。」


ﾓﾄｷ「だから7対1のタイマンなんだw」


全員とやるのか…


ｼﾙｸ「『愛してる』等の言葉で相手を笑わせたら勝ち。で、言う言葉は『愛してる』以外でも同じような意味ならいい…ただ！」


ﾝﾀﾞﾎ「ん？」


ｼﾙｸ「今回は縛りを付けたいと思います！」


なっ…このゲームに関してはやるだけでも精一杯なのに…


ｼﾙｸ「1回目は『愛してる』を使っていいですが、2回目からはそれ以外で！」


ﾍﾟｹ「自分で考えるの？」


ﾀﾞｰﾏ「キツッ！」


ｻﾞｶｵ「面白いのでもいいんでしょ？」


ｼﾙｸ「もちろんいいよそれは。でも相手が相手だから…ね？」


…どういう意味だ。


というか、面白いこととか言えない…


じゃあ…


…いやいやいや、恥ずかしい。恥ずかしすぎる。


何百万の人が見るんだ。可笑しなことは言えない。


ｼﾙｸ「順番は…じゃんけんでいいか。あ、ちなみに先攻は我々フィッシャーズがいくんで。」


あ、そうか、私だけじゃなくて皆さんも言うんだ。


それなら視聴者さん達のためにも頑張らないと。


言葉を探すため、脳内で音楽を流す。


今までに恋愛ソングだって、何曲も聴いてきた。


そこからヒントをもらおう。きっと大丈夫…


…そうだ、1回目で笑ってくれたら、それでいいんだ。


順番決めをするというので、一度画面外へ出て、緊張を感じながらそんなことを考えていた。

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