僕はもう笑えない。【Kazunari.Ninomiya】 (ページ5)

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#05 ページ5

和side

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「ありがとうございました。」

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和「いえいえ。」

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彼女を家の前まで送った俺

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「…では私はこれで…」

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和「ちょっと待った！名前は？」

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また彼女を引き留めてしまった。

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「A…新谷Aです。」

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和「…Aちゃんていうんだ…」

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名前を聞いてどうする？二宮。

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和「俺のこと知ってますか？」

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深く被っていた帽子を取る

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「…ぇ、嵐の二宮さんですか？」

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驚いた顔をする彼女に

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和「そうです。二宮です。」

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ネタばらしをした。

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「娘がファンなんです。」

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和「…娘？」

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「…はい。私には4歳の娘がいます。」

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とても子持ちには見えない。

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「…あの…良かったらなんですけど

立ち話もあれなんで

どうぞ、中入ってください。」

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俺への配慮なのか彼女は部屋に入れてくれた。

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「あっ。好きなところに座ってください。

お茶いれてきますね。」

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和「…ではお言葉に甘えて…」

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部屋はシンプルだけど子供のオモチャとか

育児の本とかでいっぱいだ。

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「あっ！こんな時間」

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ふと思いついたようにいう彼女

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和「どうかしましたか？」

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「…子供のお迎えにいかないと…」

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和「良かったら俺行きましょうか？その足では…」

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「でも…」

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和「じゃあ、一緒に行きましょう？」

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なんか

彼女を一人にさせるのが怖くて

俺は彼女に付き添った。