僕はもう笑えない。【Kazunari.Ninomiya】 (ページ4)

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#04 ページ4

和side

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ボーッとしながら街の中を歩く。

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ﾄﾞﾃｯ//

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誰かが俺にぶつかって転んだ。

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「…いてて…あっ！怪我してませんか？」

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人の心配するより

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和「てゆうか脚大丈夫？」

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自分の心配したらどうだ？

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俺にぶつかった女の子は脚から血を流していた。

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「大丈夫です！私ちゃんと前向いてなくて…

本当すいません(＞_＜)」

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コンクリートの地面だから転けたりしたら

大抵怪我をする。

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和「…あ…俺のことは大丈夫だから…」

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前向いてなかったのは俺の方だし。

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「本当すいませんでした。」

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彼女はそれだけ言って立ち去ろうとしたけど

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和「…歩ける？」

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脚を押さえながら歩こうとしていたので

俺は彼女を引き留めた。

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「大丈夫…です…」

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いや、大丈夫じゃねぇだろ。

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和「ほら、乗って」

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俺は背中を彼女に向け、おぶるような体勢をとった

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「…結構です…私重いですし。」

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小柄だったからおぶるぐらいなら大丈夫だろうと俺は思った。

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和「…いいから、乗って」

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なんで俺は彼女にこだわったのか。

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「…ぁりがとうございます。」

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たぶん、似てるからだろうな。

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美香子に。