転生してからトリップしたら雑愛されてるんだが、双黒がセコム化していて怖い件【ツイステ】 (ページ5)

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４話　ディア・クロウリーと云ふ者ページ5

彼女は自分達の今の関係を壊したくなかったのだ

〝…ゴホン〟

収拾がつかなくなると悟ったのか鏡が咳をする

少し恥ずかしくなった２人はそっぽを向いた

『って…あれ？』

Aはふと違和感を覚える
きっとそれは長年一緒に居なければ分からないであろう些細な変化

「ん？」
声に中原が反応する

「どうしたんだい？」
若干察したのか微妙な顔をして訊く太宰

太宰の身長は変わっていないけれど少し大きくなっている瞳や少し高くなっている声など

『なんか２人ともちょっと幼くなってない？』

そう、まるで若返ったような変化

「え？Aも…」

きらりと目を一瞬光らせた太宰だったがAが見ているのに気が付き、普段の様子に戻る

『………まじで若返った系？』

「………かもな」

どんよりという文字が背中に浮かぶ２人
考えていることは同じで、どちらも折角伸びた身長を気にしていた

『………鏡さん、ウチらいくつに見えます？？』

取り敢えず確認が先、と鏡に尋ねる

〝１７くらいだろう〟

変わらぬ表情のまま鏡が答えた
『い、５つも若返った…？』

一同は驚愕する

その時、離れたところから人の気配を感じた

『！』
「誰か来たな」
「そうだね」

伊達にマフィアやっていない、３人とも瞬時に気が付く
〝９時程とはいえここは学校、教員の１人や２人、いても可笑しくは無いだろう〟

さも当然だろうというように鏡は云った
『学校！？』

知らなかった２人は驚くが、太宰は薄々勘付いていたらしい

〝汝らは異世界から来た者、この世界の説明が必要であろう
この世界はツイステッドワンダーランド〟

鏡が説明しだす

〝そしてここは、優秀な魔法士を育てるための学校【ナイトレイブンカレッジ】〟

「魔法士ッてなんだ？」
純粋な疑問を中原がぶつけた

〝その名の通り魔法を使う者だ〟

異能みたいと考えるA

「へぇ、異能力みたいだね」
同じことを考えていたらしく太宰がそう云った

『でも学校があるということは』

「忌み嫌われているモノではない、ッて事か」
少し顔を歪め、そう言い放つ

〝ユニーク魔法を持つ者もいる〟

『その人固有の魔法ってこと？』

〝そうだ〟

「ふーん、じゃあ異能力はユニーク魔法ってことにしておくか」
『だね』

その時、扉を強く開けた音が響く

「誰ですかこんな時間に侵入した者は！！！！」
首領と似た声を持つ男が云った

〝異世界から来た者である〟
冷静に鏡が答える

「またですか？
ゴホン、ええ、申し遅れました。私、この学校の学園長ディア・クロウリーでございます」

(学園長と、対面)