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20話 落ちる エーデュース ページ22

ハートのペイントがある明るい茶髪の子

スペードが描かれた紺色の髪の子


そして青い炎を纏った猫とどの寮にも無い色を身に付けた、オンナノコ


その子達が驚いたような顔をしてリドルを見ていた

…いや、オンナノコだけ憎しみや嫉妬が篭った目でAを見ていた

「A?どうかしたのかい?」


リドルがそう言って心配そうにAを見る

『何でも無いよ、ありがとリドル』
慈しみを感じる笑顔で感謝を伝える


その場にいた監督生以外の人の頬が紅潮し、周囲を静寂が包んだ

「…なぁ、お前誰なの?」
暫く続いた沈黙を破ったのは茶髪の少年

『ああ、自己紹介が遅れたね』


『ウチはA・フィクシー。ディアソムニア寮2年だよ!』

そう言ってもここに入学したのはつい最近だけどね、と付け足す


「とっ、年上!?」
天然を発揮した紺色の髪の少年

「へえ〜、オレはエース・トラッポラ。1年だけどよろしくな!」
Aは成る程この2人で釣り合いが取れるのかと考えた

『先輩相手に凄いね君。まあいいけどさ、よろしく』

ニカッと悪戯っぽく笑う
「え、えっと僕はデュース・スペードです!よろしくお願いします!」

ワタワタしながら自己紹介するデュースに、Aは目を輝かせた

『よろしくね!』

ずいっと顔を近づけて覗き込む


そしてさっきとは違う花が咲くような笑顔でそう言った

「っ!」
顔を赤くするデュース
あらまあ可愛らしいとAは思った

「なんか対応違くね!?」

隣でエースが騒ぐが、スルーするA


『で、えと…君は?』


「無視!?」

「チッ…ユウです!よろしくお願いしますね、先輩!」


舌打ちをした監督生であったが、隣にいたエースとデュースや
少し離れたところにいたリドル達にまで聞こえていたらしく揃ってぎょっとした顔をされた

尚本人自覚無しである


握手を求められたので渋々右手を出す

彼女はAの手を握った瞬間力を思い切り入れたらしい


まあ腐ってもマフィアなので「痛った!!(カワボ)」などとは言わなかった

反応が無いのを見て、監督生は残念そうな顔をする
Aは自分が痛がったら君必然的に疑われるだろうと呆れながら考えた

『よろしくね、ユウちゃん!』


満面の笑みでそう云い放つ

『(生憎ウチは守られるヒロインじゃ無いもんでね


たとえ嫌われようともぐずぐずなんてしないよ

だからせいぜい嫌がらせ、頑張ってね?)』

監督生が小さな嫌がらせはせず、後にAにとって1番辛いことをしてくるなど
この時はまだ、知らなかった


(監督生と、初めまして)

20,5話 感情整理→←19話 丶丶


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作者名:ピースサイン | 作成日時:2021年3月28日 23時

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