Dear Friend, (ページ6)

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行方不明なお菓子ページ6

思いついたことをつらつら並べて、時々笑って、ついでにボケてみたり。雑誌のインタビューは結構面白い。記者さんも毎回質問を考えるのも大変だろうから、俺もできるだけ期待に添えるよう答える。

「……はい、以上です。お疲れ様でした」
「お疲れ様でした！」
「次は薮さんのインタビューなので、お声がけの方をよろしくお願いします。……あ、そうだ」
「？なんですか？」
「今日、珍しいお菓子を差し入れさせてもらったんです。もしよろしければ是非食べてみてくださいね」
「本当ですか！？ありがとうございます！」

ヤッター！なんて喜びながら控え室に戻ると何人かのメンバーが一点に集まっていて、そこにお菓子があるのだと分かる。

「お菓子！お菓子！あ、薮くん次だって」
「おー、じゃあ行ってくるわ」

ゆったりとした動作で立ち上がった薮くんを見送り、お菓子のあるところまで歩く。

「あれ？」

俺の拍子抜けた声が控え室に響く。あれおかしいな、お菓子の箱が空になってる。

「え、ちょっと、俺まだ食べてないんだけど」
「嘘！」

圭人が大きな声で目を見開く。

「ご、ごめん、もう食べたんだと思って……」
「えぇーーー！！！！！」

分かりやすく俺が凹んだせいで、圭人もワタワタしてるし、薮くん以外のメンバーも、裕翔ごめんな！と謝ってきてくれた。それでも俺はちょっと悔しくて圭人を、酷いよー！！とぽかぽか殴った。