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ちいさなはっけん ページ12

「……っあ!!!!」

俺があまりにも大きな声をあげたから隣にいた裕翔がビクリと肩を揺らした。

「あった!!!!!!!」

やばい、ニヤケが止まらない。緩んだ表情のまま手に持っていたものを見せると、疑いの眼差しを向けてきている裕翔がそれを受け取り、手元の紙と見比べた。

「……ホントだ、当たってる!!」
「でしょでしょ!ケケケほら見て当たってたよ!!!」

ケケケはみんなご存知の通り。それで、ケケケがこの場いるということは、いたジャンの収録中なわけで。今回俺と裕翔が挑戦した一大事はお正月の年賀状のクジはほんとに当たるの?という一大事で、俺らは番組が用意してくれた年賀はがきのクジをひたすら照らし合わせていたのだ。最も、今はまだその時期じゃないので、過去のとある年の年賀はがきを1人が出す枚数の平均である40枚(二人で調査してるからここにあるのは全部で80枚!)とその年の抽選結果を用いている。っていうかそういうのを集めるの可能なの?なんかすごくご都合主義って感じ。……え?ちょっとメタい?ごめんごめん。

「何が当たったんです?」

ホントに当たった、と驚いた表情のケケケが聞いてきたので、俺は慌てて確認する。

「えーーーーっとね……、あ、切手シート?ってやつ」

なに切手シートって、と聞くと裕翔が、切手の切られてないやつ。郵便局とかコンビニでたまに見れるよ、と説明してくれた。

「え!!すごい!アレって当たるの!?」
「そうそう。まあ厳密にはあれとは違う、ホント小さいのだけどね」
「でもこれ持ってたら凄いよ!郵便屋さんごっこができる!!」
「ブフォッ!!! た、たしかにっ……!!!」

吹き出した裕翔はヒーヒー言いながら肩を揺らして笑っている。ちょっと!俺真面目にコメントしてんだけど!

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作者名:北斗千聖-Hokuto Chise- | 作成日時:2017年11月28日 14時

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