#127 素直な子供達も意見する ページ27
夕日が中庭に差し込む時間帯、私は目的もなくこつこつと廊下を歩いていた。協力者を探すという目的の下外に出てきたは良いけれど、さて誰が協力者になってくれるのか。
ドラコやハリー達だったらそれらしい伝手もあっただろうが、私に関しては愛弟子とばっかり一緒に居たからそれ以外の接点がない。
強いて言えばハリー繋がりでロンやハーマイオニーと話をするようにはなった。でも、A・ダンブルドアではヴォルデモートがどうのこうのと話すことも出来ない。そもそもそんな状態で私に協力者を集めることが出来るのか？
そういうニュアンスでアプローチできるとすれば、どちらかと言えば私の本性を外部の人間から隠すための協力、という形になる…とは言え、それだとある程度私に好意的な人間に限定される。
…いるか？そんな奴。ハリー達は私に憧れてる生徒もいるって言ってたけど…弟子でもないのに私に憧れるとか良い子かよ…。そりゃお兄ちゃんみたいだって言われはするけど…。
「「A！！」」
びくっと自分の肩が跳ね上がったのが分かった。考え込んでたから尚更びっくりした。
私を呼んだ声にそちらを振り向けば、それは件のロンとハーマイオニーだった。ぱたぱたと私のところまで駆けてくる二人を待ち、小首を傾げる。
「どうしたんだ？二人して」
「あのね、私達少し考えていることがあって…そのことについて、貴方の意見を聞いてみたいの。」
「ハリーにも言ってみたんだけど、それはないよ、って言って聞いてくれなくてさ」
「…ふぅん？分かった、聞こうか」
ちょいちょい、と二人を手招いて丁度近くにあった倉庫に入る。ぱちんと指を鳴らして倉庫内の埃を除去すると、机の上にひっくり返して乗せられた椅子を降ろしてそれに腰掛けた。
二人は周囲を見回して感嘆の息を漏らし、椅子に座りながら私に目を向ける。
「相変わらず貴方の魔法は鮮やかね…杖を使わない魔法魔術学校もあるって本で読んだことあるけど、十一歳で呪文も要らない魔法使いはきっと限られているわ」
じゃあドラコもハリーもその限られた魔法使いの一人だな。厳密に言えば私十一歳じゃないからその括りの中に入ってないけど。
一先ず褒めてくれたハーマイオニーに礼を言い、それでは話を聞かせてもらおうか、と二人を促した。
「…わたし達、ハリーと一緒に四階にある禁じられた廊下の奥の部屋に入ったことがあるの。そこで、頭が三つある大きな犬と、足元にある仕掛け扉を見たわ。」
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葵 - とっても面白いです！更新される日を待ってます！ (2023年5月5日 22時) (
レス) @page35 id: 1e793d26dd (このIDを非表示/違反報告)
レイ - めちゃくちゃ好きです！応援しています！ (2023年4月19日 15時) (レス) @page35 id: 58fc769308 (このIDを非表示/違反報告)
天鬼雷壊(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです。プライベートのことなどでお忙しいとも思いますが、更新するのを楽しみに待っています！ (2023年4月6日 18時) (レス) @page35 id: e391e268f1 (このIDを非表示/違反報告)
Aoiro - 失礼します！とても面白く読ませていただきました。続きが気になります。更新してくださる事を心より楽しみにしています！ (2022年9月20日 23時) (レス) @page35 id: 5f332b141b (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 失礼します、コメントのいる方が仰っているようにとっても面白い作品で魅力されました。これは一読者としての意見と我儘ですが、更新してくださる日が来る事を心の底から楽しにみ待っています！ (2021年12月29日 3時) (レス) @page35 id: 2224f94912 (このIDを非表示/違反報告)
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