私、パニック障害です。

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-コナンside-









家の中に入ると、
たくさんの部屋があった。






Aさんは俺たちを
リビングに招き入れると、
すぐに俺たちのお昼ご飯を
作りに行ってしまった。









リビングには
テーブルやイスはもちろん、
女性が描かれている絵画や
高そうな壺、
綺麗に本が並べられている本棚。






一言で言うと、
どこかの金持ちのお屋敷…

というのが第一印象だ。









哀「江戸川くん、これ見て」






そう灰原が指すほうには
女性の老人とAさん、
そしてAさんと
同世代の女性が写っている
写真が飾ってあった。









哀「これ、彼女のおばあさんかしら？」







コ「ああ、多分な。
一緒に写っている絵画も
本棚の位置もこの部屋と同じだから
間違いはねーだろ」






俺はそう灰原に言い、
他に飾ってある写真を見た。









でもどこかおかしい。









おばあさんと写っている写真や、
同世代の女性と写っている写真は
何枚も飾ってあるのに、
肝心の両親と写っている写真が
一枚もない…。









元々写真を撮っていないのか？








いいや、


恐らくAさんであろう
小さい女の子とおばあさんが
写っている写真は飾ってあるから
撮っていないのは不自然だ。









ということは…




撮りたくても
撮れなかった…ってことか？









哀「頭のいい貴方なら
もう気がついていると思うけど、
今の彼女にあれこれ
過去を聞き出すのは危険よ」







「わかってるよ…」







Aさんがパニック障害に
なった原因が分かるまでは
土足で足を踏み入れるな
ってことか。

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