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SIDE urt.
てきとーに訪ねた家。
お菓子がないなんてこと、初めてだった。
…こいつ、いいな。
直感的にそう思った俺は、こいつの首を噛んだ。
『！？っい、いた…』
俯いているあいだに俺は姿を変え、子供から大人へと変身した。
涙目になりながら俺を見上げるそいつに、今まで感じたことの無い何かを感じた。
『ぁ、だ、だれ…』
震えながら声を絞り出したそいつの言葉には答えず、ふふ、と笑って尻尾を軽く振る。
「きみには少し眠っててもらうね。おやすみ、お姫様」
なぜ��お姫様��という単語が出てきたのかはわからない。
が、お姫様という言葉が似合うと思った。
そして俺たちの屋敷に連れ帰り、ベッドに寝かせて目が覚めるまで待っていた。
部屋に入り、まずは優しく接する。
名前でも聞いとくか。
「つーか、名前、なに？」
俺の言葉に、えっという顔をするそいつ。
「おいって」
『Aです…』
痺れを切らして強めに言った俺にびびったのか、すぐ言ってくれた。
A、か。
「ふーん。俺はうらた。この屋敷の主人だ。」
ここで、俺の相棒、やまだぬきを登場させる。
「な、やまだ」
「ｷｭｰ！」
聞いて驚くなよ？
やまだは、ほんとうに甘い人間にだけ懐くんだ。
それをこの前知ったから、何人もの不味い人間を食べちまった。
さぁ、やまだ、どうでる…！？
すると、「ｷｭｰ！」と鳴いてAのほうに走っていった。
まじかよ…
『たぬき…？わー…！可愛い…！すっごい可愛いです…ね…？』
やばい。
Aがやまだを愛で始めた瞬間、今まで嗅いだことのないほどの甘い香りが漂ってきた。
これ、ガチだ…！！
『うらたさん？』
「っ、あぁ、悪い…ほら、やまだ、ご飯食べるぞ」
一旦やまだを部屋の外に出す。
もう、我慢の限界だった。
腕を引っ張り、こっちに引き寄せる。
『へぁっ！？…ご、ごめんなさ…』
「ほんと、悪い子。お仕置ね」
…こんなに甘い香りさせちゃって。
戸惑ったような彼女の唇を塞ぐ。
『えっ…？っん…ふ、ぁぅ…んぅ…う、らた、さ…んっあ…』
…やばい。とまらない。
酸素を求めて空いた口の中に素早く舌を入れ、掻き混ぜる。
『！？ぁぅ…んぅ…ま、ってぇ…』
可愛い。可愛すぎる。
『は、ぁ…は…な、にするんですか…！？』
ペロリと唇を舐め、言葉を紡ぐ。
「うんま…やっぱA、あたりだわ…最高。今までのどんな人間よりも甘くて、可愛い。」
『え…？』
「ごちそーさま。また、させてね」
そう言って部屋を出る。
(あ、危なかった…)
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ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2021年6月27日 20時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
恋花ﾚﾝｶ - しゅあ。さんお誕生日おめでとうございます！いい年になるといいですね！ (2019年12月2日 17時) (レス) id: 8916eccc14 (このIDを非表示/違反報告)
恋花ﾚﾝｶ - すごくドキドキして、面白いです！応援してます！ (2019年11月27日 1時) (レス) id: 69d112bb58 (このIDを非表示/違反報告)
ミト - 初コメ失礼します。すごく面白かったです!更新頑張ってください。 (2019年11月25日 0時) (レス) id: d0ac5e5cac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅあ。 | 作成日時：2019年10月26日 0時
