＊ ページ3
『んぅ…ぅ？あ、れ…』
目が覚めて、私が居たのは、自分の家…によく似た全く別の場所だった。
『ここ、どこ…？っ…あれ、動けな…！？』
身動きが取れず、自分の身体を見ると、両手足が拘束されていた。
『なに、これ…』
うそ…
誘拐…？
『や、だ…やだよ…』
ｶﾞﾁｬ
「…あ、起きたんだ。大丈夫？身体とか痛くない？結構な速さで��コッチ��に連れてきちゃったから、負担になってなきゃいいんだけど」
入ってきたのは、翡翠色の瞳の男性。
それより…
『…��コッチ��って、なんですか…？』
「ん？あぁ、この世界のこと。うーん、異世界、って言った方がきみにはわかりやすいかな？」
『異、世界…？じ、じゃあ、私がいた世界じゃないってこと…？』
「まぁ、そうなる」
そんな…もう、帰れないの…？
「つーか、名前、なに？」
え、名前言わなきゃいけないの？
偽名でも使おうかな…
「おいって」
『Aです…』
「ふーん。俺はうらた。この屋敷の主人だ。」
すっごい興味無さそうに返されたんだけど。
聞いてきたのそっちでしょ！？
『もう、帰れないんですか…？』
「うーん、帰れないとは言わないけど必ず帰れるって訳でもない」
曖昧すぎる…
「な、やまだ」
「ｷｭｰ！」
やまだと呼ばれた生き物はこちらに向かって走ってきた。
よく見ると、たぬきだった。
『たぬき…？』
え、たぬきって飼ってもいいの？
ってか、可愛いなおい！
『わー…！可愛い…！すっごい可愛いです…ね…？』
うらたさんをみると、目を見開いてこっちを見ている。
『うらたさん？』
「っ、あぁ、悪い…ほら、やまだ、ご飯食べるぞ」
あぁ…やまだちゃん…癒しが…
「ｷｭｰ！」
『行っちゃった…』
ひとり寂しそうにしていると、ふいに腕を引っ張られ、バランスを崩してうらたさんに倒れ込む。
『へぁっ！？…ご、ごめんなさ…』
「…ほんと、悪い子。お仕置ね」
『えっ…？っん…ふ、ぁぅ…んぅ…う、らた、さ…んっあ…』
不敵に微笑んだかと思うと、唇を塞がれた。
酸素を求めて口を開けば、待ってましたと言うように舌が口内へ侵入してくる。
『！？ぁう…んぅ…ま、ってぇ…』
長い長いキスの末、やっと離してもらったのはいいが、酸欠で死にそう。
『は、ぁ…は…な、にするんですか…！？』
うらたさんを見れば、恍惚とした表情をして、ペロリと唇を舐める。
「うんま…やっぱA、あたりだわ…最高。今までのどんな人間よりも甘くて、可愛い。」
『え…？』
「ごちそーさま。また、させてね」
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ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2021年6月27日 20時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
恋花ﾚﾝｶ - しゅあ。さんお誕生日おめでとうございます！いい年になるといいですね！ (2019年12月2日 17時) (レス) id: 8916eccc14 (このIDを非表示/違反報告)
恋花ﾚﾝｶ - すごくドキドキして、面白いです！応援してます！ (2019年11月27日 1時) (レス) id: 69d112bb58 (このIDを非表示/違反報告)
ミト - 初コメ失礼します。すごく面白かったです!更新頑張ってください。 (2019年11月25日 0時) (レス) id: d0ac5e5cac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅあ。 | 作成日時：2019年10月26日 0時
