＊ ページ16
SIDE YOU
『っわぁ…！！いっぱいある…！』
私は書庫に来ている。
『これ、なんて読むんだろ…？』
でも、読めない文字ばっかりで、どんな本なのか全くわからない。
『うーん…あ！』
お兄ちゃんに頼も！
でも、どこにいるんだろ？
ドアを開けて廊下に顔を覗かせるも、人(怪物)の姿はない。
『はぁ…』
探しに行くか…
そう思い、廊下に出る。
ｷｨｨ…
「あれ、Aやん。何しとるん？」
『あ、志麻くん！お兄ちゃん探してて…見なかった？』
「いや、見てへんなぁ…どうしたんや？」
『本が読めなくて…』
「それやったら俺もできるで！」
『え、ほんとですか！？』
驚いて、思わず大きい声を出してしまう。
「ええよ。もう全部やったるわ」
『志麻くんありがとう！』
志麻くんが何かを唱えると、本棚が浮き、光を放ち始める。
あまりの眩しさに、ぎゅっと目を瞑る。
「あ、眩しいよな、俺の後ろに隠れててええよ」
しばらくして、眩しさが収まり、ゆっくり目を開くと、背表紙が全て読めるようになっていた。
『わ、読める…！すごい、志麻くんありがとう！』
「ええわええわ、好きなの読めや〜」
ふと、気になるものが目に入る。
『…志麻くん、これなぁに？』
「…？っ、これはっ」
焦った表情を浮かべ、私が持っていたものを奪い取る志麻くん。
『…？だめなもの…？』
「あ、うん、ごめん…他のやったら大丈夫や」
��聞かないで��
彼の表情がそう言っている気がしたので、それ以上は聞かず、話題を逸らした。
__ｶﾞﾁｬ
「あ、こんなとこにいてはったんですね〜」
そう言ってひょこっと顔を覗かせたのは、センラさん。
『どうしたんですか？』
「ちょっと来て欲しいんです、」
「おい、何する気や」
すごい形相で詰め寄る志麻くんに、はぁ、とため息をつくセンラさん。
「ほんとは隠しとこ思ってたんやけどねぇ…一緒にケーキ作ろ思いまして。志麻くんも食べたいやろ？」
『え、作りたい！楽しそう！』
「決まりですね。ほな、行きましょか」
『うん！』
大きく頷いて、書庫を後にした。
「…はぁ…これ見られたら終わる…」
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ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2021年6月27日 20時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
恋花ﾚﾝｶ - しゅあ。さんお誕生日おめでとうございます！いい年になるといいですね！ (2019年12月2日 17時) (レス) id: 8916eccc14 (このIDを非表示/違反報告)
恋花ﾚﾝｶ - すごくドキドキして、面白いです！応援してます！ (2019年11月27日 1時) (レス) id: 69d112bb58 (このIDを非表示/違反報告)
ミト - 初コメ失礼します。すごく面白かったです!更新頑張ってください。 (2019年11月25日 0時) (レス) id: d0ac5e5cac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅあ。 | 作成日時：2019年10月26日 0時
