ep585 ページ29
貴side
シャァ…
カーテンを引く音と共に涼しげな風が頬をさらりと撫でた
眩しい…
そう思って瞼を薄く開くと窓の外の新緑が目を覚ました
貴「……ぉ、はよ」
欠伸をしながら身体を起こすとカーテンを縛っていたルイがこちらを振り返る
ル「お早うございます。昨日のお働き、誠に立派でした。」
朝からぺらっぺらのお世辞を言わないでくれ
ただでさえ低い血圧が急降下する…←
貴「てか、頭痛い…」
うぅ…昨日調子乗りすぎたかな?
まぁ、今更後の祭りってやつだけどね…
ふぅ……ん??はぁっ!?!?
あれっ!?なんで僕、着替えてんの??
え!?
ま、さか……………
貴「……っ……」
恨みがましい眼差しで布団を引っ掴んで身体を隠した僕にルイは……
ル「お召替えは雪村様がやって下さいました」
と淡々と受け答えする
貴「そ、そ…うか。」
安心したぁ〜!
さてと、朝食まではまだ時間がありそうだし…
散歩でも行こうかな!
と、ベッドから抜け出そうとした時…
・
ガシッ…
・
貴「ぬぁッ!?」
背後から腕を引かれ、ベッドに逆戻りする羽目となる
一体誰の仕業だ、と振り返った僕はその正体を知ってさらにフリーズする始末になったのだ
・
・
・
貴「…な、んでここにいるんですか…沖田先輩…」
ル「ククッ」
おい、なんだその意味深な笑いは!!
貴「ちょっと、ルイ!?どういうこと??」
再び起き上がろうと試みたが、
先輩は僕の腰に手を回してグイと自分の身体に抱き寄せた
沖「うるさぃ…」
呂律の回らない…でもいつもより低い先輩の声が鼓膜を震わす
寝起きの熱い息が耳朶にかかるとくすぐったくって思わず肩をビクつかせた
すると
沖「クスッ…ほんと、耳弱いね…」
僕の反応を愉しむように態とゆっくり耳元で呟く先輩
貴「––––〜〜っ//////////」
だ、だれだよコイツ!!知らないし!!
え!?ホント!誰っ!!??
ってか…
貴「傍観してないで助けろよ、ルイ!」
ル「こういうのは遠くから見守るタイプなので…」
貴「君のタイプは聞いてないから!!」
先輩の腕の中で懸命に藻掻く僕にニーッコリと笑ってから
ル「では、ごゆっくり」
と言って部屋を出ていった
貴「ルぅぅぅぅイぃぃぃぃぃ!!!」
・
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麒麟 - 続編へのリンクがうまく出来てなかったようですみません!修正いたしましたのでどうぞご覧ください! (2017年6月8日 16時) (レス) id: 9b5bc497da (このIDを非表示/違反報告)
珠月悠羽@ゆゆとペア画中(プロフ) - 麒麟さん» それな\(^o^)/ヘイ!!← (2017年6月4日 22時) (レス) id: 9cd5d172ad (このIDを非表示/違反報告)
麒麟 - 珠月悠羽@アイコン変えましたさん» 悲しくなって来たぜ\(^o^)/ヘイ!! (2017年6月4日 12時) (レス) id: 856ee34068 (このIDを非表示/違反報告)
珠月悠羽@アイコン変えました(プロフ) - 麒麟さん» まあまずそんな相手がいないんだけどね((おい (2017年6月4日 8時) (レス) id: 9cd5d172ad (このIDを非表示/違反報告)
麒麟 - 珠月悠羽@アイコン変えましたさん» それいっちゃあかんやつ…( ˙-˙ )←あぁ、リアルで意識的に出せたら困らないのに… (2017年6月3日 18時) (レス) id: a8d3464674 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麒麟 | 作成日時:2017年4月4日 23時